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09月08日-02号

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  1. 釧路市議会 2016-09-08
    09月08日-02号


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    平成28年第3回 9月定例会             平成28年第3回9月定例会        釧 路 市 議 会 会 議 録  第 2 日             平成28年9月8日(木曜日)─────────────────────────────────────── 議事日程  午前10時開議日程第1 議案第74号から第98号まで、第101号及び第102号並びに報告第6号から第8号まで(質疑・一般質問) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 会議に付した案件1 諸般の報告1 日程第1 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席議員(28人)   議 長 16番  月 田 光 明   副議長 17番  畑 中 優 周       1番  伊 東 尚 悟       2番  山 口 光 信       3番  三 木   均       4番  高 橋 一 彦       5番  続 木 敏 博       6番  戸 田   悟       7番  草 島 守 之       8番  河 合 初 恵       9番  大 越 拓 也       10番  森     豊       11番  大 澤 恵 介       12番  金 安 潤 子       13番  工 藤 正 志       14番  秋 田 慎 一       15番  松 橋 尚 文       18番  松 永 征 明       19番  鶴 間 秀 典       20番  村 上 和 繁       21番  梅 津 則 行       22番  岡 田   遼       23番  松 尾 和 仁       24番  宮 田   団       25番  松 永 俊 雄       26番  酒 巻 勝 美       27番  佐 藤 勝 秋       28番  渡 辺 慶 藏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出席を求めた者 前日に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本会議場に出席した者 前日に同じ 但し、板橋重幸選挙管理委員会事務局長を除く。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 議会事務局職員 前日に同じ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午前10時00分開議 △開議宣告 ○議長(月田光明) 皆さんおはようございます。 本日も、前日に引き続き、室温また湿度が高くなっておりますので、上着を脱いでいただいても結構でございます。 出席議員が定足数に達しておりますので、前日に引き続き会議を開きます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △諸般の報告 ○議長(月田光明) 事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(森利文) 報告をいたします。 ただいまの出席議員は28人であります。 次に、本日の議事日程は日程第1 議案第74号から第98号まで、第101号及び第102号並びに報告第6号から第8号までであります。 以上で報告を終わります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △日程第1 議案第74号ほか上程(質疑・一般質問) ○議長(月田光明) 日程第1、議案第74号から第98号まで、第101号及び第102号並びに報告第6号から第8号までを一括議題とし、質疑並びに一般質問を続行いたします。 19番鶴間秀典議員の発言を許します。 19番鶴間秀典議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) (登壇・拍手) 皆様おはようございます。 まず初めに、釧路も非常に強い風と雨にやられまして、非常に大きな被害が出た台風、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。 また、オリンピックもございまして、日本選手団、多くのメダルをとっていただきました。私も感動を受けまして、また改めて頑張らなきゃいけないなと思いました。みんなで頑張りましょう。 それでは、順次質問させていただきます。 1番、観光立国ショーケース。 2020年に向けた国家戦略に連動し、釧路市でも全庁横断的に力を合わせて取り組んでいる観光立国ショーケースですが、会議等や打ち合わせなど日々開催されており、本当に頭が下がります。 さて、先日開催された庁内の検討会議である第3回観光立国ショーケース推進会議では、さきに観光庁に提出した193項目の要望を49項目に集約したとのことであります。このことについて、まず質問させていただきます。 1点目、どのような経緯、方針で集約したのか、国との調整内容なども含めご答弁をお願いいたします。 2点目、193項目から49項目に集約した過程で、加えた項目や削除した項目、力点を置いた項目など、ございましたらお示しください。 また、去る7月20日に、観光庁の事業である地域資源を活用した観光地魅力創造事業の支援地域として、全国34件の中の一つとして釧路市も選定していただきました。この事業についても、しっかりと進めていただきたいと考えますので、お伺いさせていただきます。 この事業の選定を受けるに当たり、釧路市としてどのような提案をしたのか、今後のスケジュールも含め具体的にお示しください。 次に、議会資料として全議員に配付されました観光立国ショーケース予算支援要望記入シートについて3点質問させていただきます。 1点目、№2の①に、釧路湿原国立公園及び阿寒国立公園を結ぶロングトレイルホーストレッキング・ルートとあります。このルートはどのあたりの位置で、どういうもののことを指しているのか、阿寒湖と屈斜路湖、摩周湖等を結ぶ横断ルートはこの中に含まれているのか、ご答弁をお願いいたします。 2点目、№25の①に、食と農の景勝地事業の実施とあります。既にこの事業の第一弾の認定の募集期間は終了しており、市として申請したとお伺いしております。この事業について、申請内容はどのようなものだったのか、今後の事業スケジュールも含め具体的にお示しください。 3点目、№37の④に、電話医療通訳、医療機関への電話医療通訳の導入、釧路市内において医療分野の通訳研修を実施とあります。このことについて、電話での医療通訳だけでなく、3次救急医療等を担う市立釧路総合病院には将来的には英語や中国語などが話せる医療通訳が必要であると考えますが、どのようにお考えか、平成27年度の市立釧路総合病院での外国人受け入れの状況や患者数、課題等も含めご答弁をお願いいたします。 次に、国土交通省北海道局が12月から行う、ビーコンを使った外国人向け観光情報提供のための社会実験について質問いたします。 ビーコンの意味は、古くは、のろしやたき火などといった位置と情報を伴った伝達手段で、近年は、無線局から発信される電波受信などとなっています。このビーコンを使ったシステムを、北海道局は将来的に道北や道東をめぐる広域周遊ルートにも充実させたいということでございまして、湿原展望台やツルセンター、赤いベレー、マリモ展示観察センター等、要所要所にこのビーコンを設置するため、事業要望事項に加えていってはいかがかと考えますが、理事者のお考えをお示しください。 最後に、観光部局の体制整備について質問させていただきます。 私が見ているだけでも、夏場のイベント時期と重なり、観光部局の皆さんは夜遅くまで仕事をされていらっしゃる感じがしております。そこで、平成28年度4月から6月の超過勤務の状況を調べさせていただきました。 結果は予想どおりで、1人当たり月平均で、観光振興室が36時間、阿寒観光振興課が52.33時間となっており、他部局では、総合政策部の24.84時間が次に多く、他の部局は10時間以内でした。ちょっと多過ぎる感じで、管理職の皆さんに至ってはこれ以上の時間の超過勤務をしているものと思いますし、職員の健康面も心配になってきます。 台風の被害等々は、臨時に道路ですとか上下水にかかわる皆さんも大変だったと思いますけれども、こういったことが、観光立国ショーケースに認定されたという特別事情もありますし、2020年まで続くということでございますんで、ぜひとも臨時職員の雇用ですとかそういったことも踏まえて人員の増強を考えていただきたい、またイベントなどを民間に委託するなど、業務の内容の整理も含めて体制整備を考えていただきたいと思いますけれども、理事者のお考えをお示しください。 2点目、国立公園満喫プロジェクト。 7月25日に、阿寒国立公園国立公園満喫プロジェクトに選定されました。本当にすばらしいことで、私の悲願でもあります。 選定理由として強調されたのは、火山と森と湖の国立公園である点や、観光立国ショーケースエコツーリズム全体構想などだそうです。選定されたほかの国立公園は、災害復興、カルデラと千年の草原の阿蘇くじゅう国立公園、震災復興、温泉文化の十和田八幡平国立公園、欧米人来訪の実績の日光国立公園、伝統文化、エコツーリズム全体構想の伊勢志摩国立公園オーバーユースに対する先進的取り組み大山隠岐国立公園、多様な火山と環霧島の自治体連携の霧島錦江湾国立公園地元ダイビング事業者によるサンゴ保全の取り組みとエコツーリズム全体構想の慶良間諸島国立公園の7つとなっています。 この国立公園満喫プロジェクトの目的は、政府がことしの3月に打ち出した明日の日本を支える観光ビジョンに基づき、日本の国立公園の世界水準のナショナルパークとしてのブランド化を図り、2020年までに外国人国立公園利用者数を現在の年間430万人から1,000万人にふやすことであります。 また、政府が行った調査によれば、訪日外国人旅行者の最も期待する目的として、1位が日本食を食べること、2位が、欧米の方々には自然景勝地観光、アジアの方々にはショッピングと並び自然景勝地観光などとなっています。ですので、国立公園などももっと訪れやすい形にするだけで外国人観光客が増加していく可能性が高いということです。 さて、国立公園における利用促進の取り組みとして、エコツーリズムの推進、ユニバーサルデザイン化などが上げられていますが、今回選定された国立公園では国立公園ステップアッププログラム2020を策定することとなっており、それに対して国の支援方策が用意されております。具体的には、民間活力の導入促進のための環境整備として、質の高いホテルの誘致や、ビジターセンターを利用料金をいただく形で開放し、カフェやツアーデスク、シャワーの設置などのサービスを提供する、案内標識や町並みなどの多言語化、デザインの統一、ガイド育成、海外向けの統一ブランド作成、プロモーション、アクセス整備などとなっています。 せっかくのチャンスを最大限に生かすため、すばらしい内容の阿寒国立公園ステップアッププログラム2020を速やかに策定していただきたいと考えます。それらのことを踏まえて、4点質問させていただきます。 1点目、阿寒国立公園国立公園満喫プロジェクトに選定された現在までの経緯と具体的な理由をお示しください。 2点目、阿寒国立公園ステップアッププログラム2020策定に向けた組織体制、協議会などの設置方法、策定に向けたスケジュールなどをお示しください。 3点目、釧路市が考える阿寒国立公園の魅力と、ステップアッププログラムに盛り込むべき施策などについてお示しください。 4点目、阿寒国立公園は、その名称を阿寒摩周国立公園に改称する予定でありますが、その具体的なスケジュールをお示しください。 3番、音別の名産品。 5月に音別を会派で視察させていただき、エミュー牧場やキクイモ農場、富貴紙づくりなどを視察させていただきましたので、それらについて提案も含め質問させていただきます。 まず初めに、音別の方々が立ち上げたしんこう音別が行っている事業であるエミュー牧場ですが、主な商品として、100%のエミューオイルHEPTA(ヘプタ)を販売しています。(現物を示して説明)HEPTA(ヘプタ)ですね。純度が100%で、こういう透明な瓶に入れるというのが100%を証明するみそだと。 エミューオイルは、人間の皮脂に最も近い成分で、美容液として使うと肌にしみ込み、水をはじく若々しい肌になります。人気もあり、可能性のある商品ですが、いかんせん生き物であり、現在約90羽だそうですが、飼育頭数をふやすことに苦労しているそうです。 次に、キクイモですが、血糖値を下げる効果のあるイヌリンという成分が多く含まれているということで、最近は健康食品として注目されていますし、料理しても甘みがあっておいしく食べられます。栽培もしやすく、昨年は10トンを生産し、粉末タイプなどの商品開発にも力を入れており、販売も順調だそうです。 これがキクイモの粉末ですね。(現物を示して説明)僕もあけて食べてみましたけど、非常に口ざわりも滑らかで、僕の舌より滑らかで、おいしかったです。ただ、人件費などを含めると、まだまだ生産をふやさなければならず、利益もこれからだそうです。 最後に、富貴紙ですが、現在のままではちょっと難しいのかなと感じました。我々も、音別町ふれあい図書館の一室にある工房で富貴紙づくりを体験させていただきました。まず、使用されている製作機器が古いことや、生産量をふやせるような作業工程になっていないこと、本州から和紙に使われているコウゾを配合するため音別産100%とはなっていないことなどの問題がありました。今年度は地域おこし協力隊の方々も参加する予定で、その技術の継承を行っていくようですが、このような状況では、せっかくの技術を継承しても、そのうち富貴紙とともに消えてしまうのではないかという危機感を感じます。 これが富貴紙でございます。(現物を示して説明)見た方も多いと思いますけれども、僕がつくりました。多分、僕の会派の中では僕のが一番いいできだと。(「そんなことはない」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。 これらの視察内容を踏まえて、2点質問させていただきます。 1点目、エミューオイル、キクイモについては、それぞれご努力されておりますが、今後の生産拡大や地域振興にとっては、さらなるPRと販売拡大が必要となってきます。そのために、行政としてどのような支援策があるのか、理事者のお考えをお示しください。 2点目、富貴紙についてですが、もうちょっとおもしろいアイデアを入れていただければいいのではと感じます。その上で、明確かつ具体的な目標に基づいたイノベーションが必要であります。例えば、年間生産量1万枚を目指すとか、音別産原料100%の富貴紙をつくるとか、より具体的な目標が必要であると思います。そういった目標があって初めて、製作機器で足りないものは何か、作業工程をどう見直せばいいか、ほかの和紙とどう差別化するかなどのイノベーションが湧いてきます。ぜひともそういった方向で進めていただきたいと考えますが、現状での富貴紙づくりの目的や目標と今後についての方向性などについて、理事者のお考えをお示しください。 4番、昭和北会館。 これ地域からの要望も上がってきておりますので、昭和北会館についてお伺いさせていただきます。 昭和北会館は、平成5年に開設され、昭和北地域の運営協議会によって管理されています。昭和北地域は、古くからの住宅街で、お年寄りも多く、近年、駐車場が必要であるということで要望が高まっております。 建設時の経緯などもあると思いますが、昔とは事情も違ってきていますので、近隣の空き地の取得など、駐車スペースの確保を検討していただきたいと考えますが、理事者のお考えをお示しください。 5番、新フェリーターミナル構想。 7月13日の釧路新聞に、釧路港東港区の釧路川河口の右岸を含む中央埠頭にも注目が集まっている、相次いで寄港している客船について、現在の停泊岸壁である耐震旅客船ターミナル岸壁ができる以前に客船を受け入れていた中央埠頭の西側岸壁に戻す構想が動いていると書かれております。また、この構想は市長が出どころのようで、釧路開発建設部長も、市長から要望を受けたことを前置きしながら、大型客船、フェリーに対応するため、中央埠頭の整備が次の戦略になるとコメントが掲載されています。非常にすばらしい構想であると私は感じます。 釧路港利用整備促進協議会でも、フェリー誘致対策専門部会を設置し、フェリー誘致に市長と一緒に本州のほうの会社も回って動いております。大型客船の乗客の中心市街地へのアクセスなども含め、もう一つの新たな旅客船専用岸壁の整備を検討すべきと考えますが、理事者のお考えをお示しください。 以上で1回目の質問を終わらさせていただきます。  (19番 鶴間秀典議員 質問席に着席) ○議長(月田光明) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 改めておはようございます。 市政進クラブ鶴間秀典議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、中央埠頭の利活用についてお答えをさせていただきます。 大型旅客船の受け入れに当たりましては、現在、7万トン級までの船舶を耐震岸壁、それを超える船舶につきましては西港第4埠頭、ここを利用しているところでございますが、第4埠頭は中心市街地へのアクセスの悪さに加えまして、荷役との競合、商船ですね、商売の船、そういったなどの課題がありまして、将来的には東港区へ集約することが望ましいと、このように考えております。 また、釧路港の長期構想におきましても、船舶の大型化やクルーズ需要を見きわめ、中央埠頭西側の活用を検討していくこととしております。中央埠頭の利活用につきましては、現在誘致活動を行っておりますフェリー就航の可能性とあわせて、国や関係行政機関などと連携し検討してまいりたい、このように考えている次第でございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) (登壇) 私からは、観光立国ショーケース、また国立公園満喫プロジェクトに関しまして順次お答えをさせていただきます。 まず最初に、観光立国ショーケースに関する国への要望項目に関するお尋ねでございます。 6月の下旬に、観光庁に事業要望事項の一覧約193項目を提出したところでございますが、その後に観光庁のほうから、事業を一定の目的ごとにコンパクトにパッケージ化するようにという指示がございました。具体的には、予算支援をお願いする要望事項と、それから規制緩和等の要望事項に大別をすること、それからさらに、予算支援を要望する事項の中でも国が直轄してやる事業、国がやる事業と、地元が実施する事業に対する支援と、それに対して区分けをして、さらに要望先の省庁ごとに分けるようにという観光庁から指示があって、結果といたしまして49項目にパッケージ化をしたところでございます。 なお、この193項目を49項目に集約する過程におきましては、加えた項目や削除した項目についてはございません。 続きまして、地域資源を活用した観光地魅力創造事業の提案内容と今後のスケジュールということでございます。 観光庁が実施いたします地域資源を活用した観光地魅力創造事業につきましては、地域の観光資源を世界に通用するレベルまで磨き上げるということを目的として、地域の関係者が総力を結集しまして、地域づくりの施策と観光振興策を一体で実施する取り組みを支援するものでございます。いわばショーケースの一部を実施に移すための事業ということでございます。 今年度のこの事業の公募に当たりましては、釧路市と一般社団法人釧路観光コンベンション協会、それからNPO法人の阿寒観光協会まちづくり推進機構が中心となりまして、この釧路地域の観光素材、それから地域資源を初めとする魅力的な情報を世界に向けて発信をしていく、このためにオール釧路による情報発信の一元化、これと多言語化を中心とした観光のホームページの整備構築に向けた取り組みについて提案をさせていただきまして、7月20日に事業の選定を受けたところでございます。 事業の実施内容につきましては、観光ホームページの整備構築を進めるに当たりまして、既に先進地への調査やニーズ調査などのマーケティング関連の調査、また日本語のページのリニューアル、また多言語ページの整備や構築などを予定をしているところでございます。 続きまして、ロングトレイルホーストレッキング・ルートの位置などについてでございます。 今般のショーケースの要望事業にありますこのロングトレイルでございます。釧路湿原国立公園及び阿寒国立公園を結ぶロングトレイルホーストレッキング・ルートの整備につきましては、タンチョウ、マリモを象徴とします2つの国立公園の連動性を高めるということで、これまで以上に多彩で豊かな自然美を満喫していただいて来訪者の満足度の向上を図るということを目的として、国に整備をお願いをしている事業でございます。 ルートにつきましては、国の事業採択があった後に、動植物など自然環境などへの影響などを調査しながら選定ということになっていくと思いますが、2つの国立公園が有する魅力と自然環境との共生が両立されたルートとなるということを想定してございます。現段階では、ルートということの明示はないということでございます。 続きまして、食と農の景勝地の申請内容と事業スケジュールについてでございます。 食と農の景勝地につきましては、地域の食やそれを支える農林水産業、また景勝地などを結びつけましてインバウンド誘致を進めるための取り組みを支援する制度となっておりまして、釧路市におきましては、釧路管内の全ての7町村や総合振興局、また観光関連事業者などとも連携をしまして、7月の末に農林水産省へ申請を行ったところでございます。 提案内容につきましては、この釧路地域が誇ります地酒やウイスキーやワイン、またそういった焼酎などに象徴されるような多彩な酒や水産物、また農畜産物などを中心としまして、伝統的なアイヌ料理や炉端焼き、また世界有数の自然環境を有する阿寒国立公園などの景勝地を組み合わせて観光ルート化いたしまして、旅行者の釧路地域での周遊を促すような内容となってございます。 申請に対する農林水産省からの回答というのは11月ごろと伺ってございまして、認定に対する直接的な補助というものは今現在示されているものではございませんが、農林水産省によります外国人への情報発信等の支援というものが予定をされているというところでございます。 続きまして、外国人向け観光情報提供のための社会実験、ビーコンの関連でございます。 この事業につきましては、北海道開発局が事業主体となりまして、駐車場などの民間の施設等も含めて、ビーコンという電波を発信する機械を設置し、あらかじめスマートフォンに専用のアプリケーションを入れておきますことによって、観光客がこのビーコンに近づくと道路情報や観光情報が表示されるものというふうにお伺いをしてございます。 この事業の趣旨といたしましては、いわゆる郊外におきまして休憩所ですとかガソリンスタンドの情報が不足しているということもございますので、これらの情報などを日本語と英語において提供していこうとするものでございます。今回のこのたびの社会実験の対象につきましては、新千歳空港からニセコエリアということの社会実験でございますことから、まずはこの社会実験の結果など事業の有効性に関する情報収集に努めてまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、観光部局の体制に関するお尋ねでございます。 釧路市は、昨年からことしにかけまして、国の観光施策の大きなプロジェクトであります新観光圏、水のカムイ観光圏、また広域観光周遊ルート、それから観光立国ショーケース、また国立公園満喫プロジェクト等に選定をいただいたところでございます。観光は、本市経済を幅広く支える重要な産業でございまして、国から多くのお墨つきといいますか認定をいただいたということにつきましては大変喜ばしいものだというふうに認識をしてございます。 ただその一方で、これらの関連業務などによりまして職員の負担がふえているのはご指摘のとおりでありますことから、次年度へ向けた組織体制につきましては、観光立国ショーケースの推進やイベント業務の効果的なあり方などを含めて、総務部等とも協議を重ねながら検討してまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、国立公園満喫プロジェクトに選定された経緯等々についてのお尋ねでございます。 7月25日に開催をされました第3回国立公園満喫プロジェクト有識者会議におきまして、環境省が先行的、集中的に世界水準のナショナルパークとしてのブランド化に取り組む8つの国立公園の一つとして阿寒国立公園が選定を受けたところでございます。 選定の理由につきましては、世界自然遺産登録を目指す阿寒湖や世界一級の透明度を誇る摩周湖などの美しい自然景観に加えまして、アイヌ文化が融合したこういう類いまれな地域資源を有しているということなどが選考の中では高い評価を得ることになりました。さらには、観光立国ショーケースに釧路市が選定をされていることや、北海道知事を筆頭として、阿寒国立公園を構成をいたします11の市と町の自治体、また観光協会が連携をして要請行動を行うなど、地域全体の熱意の高さも選定の決め手になったものと考えているところでございます。 続きまして、ステップアッププログラム2020の策定に向けた組織体制についてのスケジュール等についてのお尋ねでございます。 環境省では、国立公園満喫プロジェクトの実施に当たりましては、地域協議会をつくり、またその中にさらに阿寒と摩周の2つの地域部会を設置するというふうにされてございます。その構成につきましては、部会の構成でございますが、国の関係機関や関係自治体、また観光関係団体によりまして構成をされる見通しでございますが、12月までには阿寒国立公園ステップアッププログラム2020というものを策定をするというふうにされてございます。 阿寒国立公園では、環境省釧路自然環境事務所さんと、また道庁さんが事務局となりまして、9月13日の第1回協議会を開催を予定してございます。これに向けて今準備が進められているというところでございます。 続きまして、阿寒国立公園の魅力、またステップアッププログラムに盛り込むべき施策についてのお尋ねでございます。 市といたしましては、この選定に高評価を得たポイントでもございます世界自然遺産登録を目指す阿寒湖の魅力や透明度世界一級を誇る摩周湖、また阿寒の森などの美しい自然景観に加えまして、アイヌ文化が融合しているというすばらしい地域資源がございます。こういったものを、世界に誇る貴重な資源のまずは保護活動に地域住民の方々がこれまでも継続的に取り組んでいるということなどが阿寒国立公園の魅力であるというふうに考えているところでございます。 これらの魅力を外国人旅行者にも十分に満喫いただけるように、世界水準のナショナルパークにふさわしい遊歩道の整備などの魅力向上の取り組みを初め、多言語で対応することも含めた受け入れ環境の整備や海外への情報発信強化などをこのステップアッププログラムに盛り込めるよう、環境省などと協議を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 続きまして、阿寒摩周国立公園への名称変更のスケジュール等々についてのお尋ねでございます。 阿寒摩周国立公園への名称変更につきましては、関係する阿寒国立公園の11の市町村が連携をいたしまして、環境大臣への要望活動を行ってきたところでございます。現在、環境省において公園計画等の点検作業が進められておりまして、今後、関係機関における調整やパブリックコメントなどを経て、国の中央環境審議会への諮問、答申が行われ、このプロセス、過程におきまして名称変更の検討も行われていくものと認識をしているところでございます。ただ、現在ではなお具体的なスケジュールにつきましてはまだ国から示されていないという状況でございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(田中敏也) (登壇) 私からは、昭和北会館の駐車スペースの確保についてお答えをさせていただきます。 昭和北会館は、平成4年11月に市へ寄贈された昭和東町内会館を解体し、翌平成5年9月に新築されており、町内会館時代と同様に駐車場を設置しない形で建てかえられた経緯がございます。敷地全体の状況によって、駐車場を持つ会館もございますが、昭和北会館のように延べ床面積201平方メートル未満の小規模会館につきましては、6館中3館が駐車場を持たない形で運営をいただいております。 地区会館の利用対象は、基本的には車を使わなくても往来が可能な半径500メートルから800メートルの住民を想定しておりますので、徒歩等での往来が難しい場合には車による送迎などでの対応を願いたいというふうに考えております。 その一方で、少子高齢化や人口減少社会の到来を受けて、稼働率が低い、または老朽化している公共施設については、周辺の施設との集約化、多機能化を図り、保有総量を圧縮する方向性が、釧路市公共施設等総合管理計画及び保全計画で示されております。この動きの中で、地区会館の統合を進める場合には、徒歩等での往来が難しくなることも想定されますので、一定の駐車スペースを検討していくことになると考えてございます。 私からは以上であります。 ○議長(月田光明) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(諏訪信哉) (登壇) 私からは、音別の名産品というご質問がございましたので、ご答弁を申し上げます。 まず、エミューオイルのPRと販売拡大に向けた支援についてというご質問でございます。 エミューオイルにつきましては、イトーヨーカ堂釧路店、防災庁舎のほか、北のビーナス蕗まつりで展示販売を行うなど、市と民間が協力しながら知名度向上と販路拡大に努めてきたところです。 現在は、インターネット販売のほか、イトーヨーカ堂釧路店、音別町内の美容室、東京都や神奈川県、愛知県の店舗などで販売されております。また、これまでの30ミリリットル詰めに加え、容量を15ミリリットルとし、買い求めやすいよう価格を抑えた製品も完成し、8月から販売が開始されたところです。 今後とも、イベントでの紹介やフェイスブックを活用し、すぐれた品質をアピールするなど、さらなるPRに努めるとともに、関係部署との連携を図りながら、民間事業者との協働による商品開発やインターネット販売の拡充、取扱店舗の増など、販路拡大、生産体制の充実に向け支援をしてまいりたいと、このように考えております。 続きまして、キクイモのPRと販売拡大についてでございます。 キクイモの安定的な栽培、保存方法等を研究するため、市では平成26年度よりキクイモ栽培保存研究を進めております。キクイモは、既にさまざまな食品やおんべつ学園のパンなどにも利用されておりますが、今後もイベントでの食材の活用、料理教室の開催、地域住民へのPRやマスコミ等への情報提供など、さらなる普及啓発に努めてまいります。 また、新たな商品開発の販路拡大に向け、北海道など関係機関の指導助言を初め、釧路工業技術センターとの連携を図り、地域資源を生かした取り組みを支援してまいります。 次に、富貴紙づくりの目的や目標と今後の方向性についてというご質問でございます。 富貴紙は、特産品であるフキの皮を利用した唯一の和紙であり、音別地域の誇るべき貴重な地域資源であることから、その文化伝承と普及促進に努めることにより知名度向上と地場産業の振興を図るなど、地域の活性化につなげていくことを目的としております。そのために、まずは技術を伝承する人材の育成が重要であり、現在2名の方が技術の習得に励んでおります。 企業化の可能性についても検討しておりますが、議員ご指摘のように、富貴紙は手すきであるがゆえに大量生産はできないことや、設備の老朽化などの問題があります。また、事業を進めるに当たり、目標とする生産量や設備投資に向けた検討の必要性、こういったものも認識しているところでございます。 そのため、札幌市の和紙職人からアドバイスをいただきながら、品質の向上や作業の効率化などに取り組んでいるところです。また、和紙の先進地である美濃市や越前市を視察し、作業工程を初め設備や生産規模などについても情報収集をしてきたところでございます。 今後につきましては、引き続き人材の育成に努めるとともに、先進地視察の成果や市場調査などの結果を踏まえ、富貴紙の方向性を定め、来年度以降の事業展開について検討してまいりたいと、このように考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(齋藤孝俊) (登壇) 私からは、観光立国ショーケース予算支援要望記入シートに関連します、市立病院における外国人患者の受け入れ状況と医療通訳者の必要性についてご答弁申し上げます。 市立病院におけます平成27年度の外国人患者数は23名で、受け入れ区分といたしましては、地域の在住者が12名、洋上救急が5名、訪日外国人旅行者は6名となってございます。 地域在住者につきましては日本語での診療がほぼ可能であり、洋上救急につきましては船舶代理店から通訳者が、また旅行者についてもツアーの添乗員やその旅行会社からの通訳者が派遣されましたことから、平成27年度においては診療に支障は出ておりません。ただ、過去におきましては、ツアー以外の個人旅行者の対応に苦慮し、市民協働推進課など庁内関係部署に協力いただいたケースがございました。 このようなことから、ご質問にございました、この地域の3次救急医療を担う市立病院といたしましては、多言語に対応できる医療通訳者の必要性は課題として認識しておりますが、まずは本年7月から開始されました北海道運輸局の電話医療通訳サービスの実証実験を踏まえ、各種医療通訳サービスを調査研究しながら、外国人患者の診療に対応してまいりたいと考えてございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。
    ◆19番(鶴間秀典議員) ご答弁いただきましてありがとうございます。 2回目の質問を、順不同ですが、させていただきます。 まず、市長にご答弁いただきました新フェリーターミナル構想でございますが、これについてはまだまだ先の話かなとは思いますけれども、ぜひ具体化に向けて進めていただければと思っておりますんで、市長よろしくお願いいたします。質問はございません。 続きまして、1番の観光立国ショーケースですが、ロングトレイルの件ですね。 まだ認定されてから影響調査をして、その後ということでございますんで、ここが大事だと思います。ここでしっかりとした具体的な構想を国に投げかけていただきたいなと、担当部としては、僕はそう思っております。 阿寒国立公園から釧路湿原という形で書かれているんですけれども、ここにはやっぱり国道なんかもあって、結構人の手の加わったところが多いです。それとは別に、阿寒湖、例えば湖の向こう側、北側を通って、雄阿寒岳の裏を抜けて、そしてまた屈斜路湖のほうまで抜ける、そういうルートがもしあればですけれども、大体30から40キロぐらいのルートをつくれると思うんですが、そこは本当に、昔、木材切り出しとかありましたけれども、ほぼ未開の地でございまして、歩くのもクマザサがかなり背丈ぐらい生い茂っていてほぼ歩けないぐらいの状況のところであります。 ぜひそういったところにトレイルを設けることというのが、知床の相泊から先のルートもかなりなコースなんですけれども、それと匹敵するようなルートになることは間違いなしでございまして、それをしっかり整備して、ある程度のトレッカーなんかにも歩けるようにすれば、非常に欧米並びにアジアのお客さんに来ていただけるんじゃないかなと思っております。ぜひ具体化に向けて、このルートの整備というものを部長にはお考えいただきたいんですが、そこのところいかがでしょうか。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) ご指摘のございましたロングトレイルでございます。今回ショーケースに釧路市が選定された大きな要因の一つには、この豊かな自然環境というのがございますので、それを堪能ができる、こういった自然景観の中を歩きながら観賞していくというような道については非常に魅力があるんだろうというふうに思っております。 現在、いろんな形で研究会や愛好家の方も含めてさまざまな取り組みをされておりますので、我々、そういった方々の意見も踏まえながら、今後、観光庁また環境省も影響出てくると思いますけど、そういうところと我々なりの考えもしっかり持ちながら相談をしていきたいというふうに思います。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) 質問ではないですけども、やはりこれ、例えばオーストラリアとかニュージーランドとかネパールとか、非常に長いトレッキングルートがあります。そういったところでは、森に入って1週間というのもざらにありますんで、まず専門家なんかも必要になってくるのかもしれません。例えば三浦雄一郎さんとか、そういう著名な方のご意見もいただければ、非常にいいルートができると思いますんで、そういった専門家の意見もお伺いしながら進めていただければと思います。よろしくお願いいたします。 続きまして、医療通訳の関係で質問させていただきます。 これについて、課題認識していただいているようですんで、現在進めようとしている電話での医療通訳の件について、まずは進めていただきたいと思うんですけれども、これ大越議員からも先日質問がありましたが、やはり拠点病院であるということと、観光立国ショーケース、外国人に対応していく病院としての機能も持っていただきたいということでございまして、割合的には言語的には英語が5割、中国語が3割、そしてまたその次に多いのがロシア語なんですね。この釧路の事情にも合っていると思いますけれども、英語は医師がほぼ対応するそうなんですが、中国語、ロシア語なんかは非常に弱いということで、こういった方々に即応する体制、兼任でも結構ですんで、ぜひ将来的に考えていただきたいと思いますが、もう一度だけご答弁願えますでしょうか。 ○議長(月田光明) 市立病院事務部長。 ◎市立病院事務部長(齋藤孝俊) 医療通訳者につきましては、現在の外国人の受け入れ状況患者数から、市立病院単独で医療通訳者を配置するのはまだそこまでは至っていないのかというふうに実感しておりますが、ただ今後、外国旅行客が増加していく中では、ご指摘のあった中国語、ロシア語、この辺に対しても対応できるような、そういった仕組みづくりを考えていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、観光部局の体制整備についてですけれども、秋里部長から、総務部とも次年度に向けて協議していきたいというご答弁がございました。 観光部局の皆様、分身の術使えるんじゃないかというぐらい非常に多くいろんなところでお会いしますけれども、ぜひこういった、具体的に残業時間も超えているようですんで、これは答弁的には市長にお伺いしたいんですけれども、市長も重々、市長が一番動いていらっしゃるとは思うんですが、市長も重々その必要性というものを認識していただいておると思いますし、国の残業基準なんかに照らしても、メンタルヘルスの部分で問題になってくるような時間になっておりますんで、ぜひ来年度に向けて、この体制、人員増強ですとか業務内容の整理なんかについてご答弁いただければと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(月田光明) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 今、行革のヒアリング等々も行っているところでございまして、その中で各部の、またショーケースを含めた、国立公園満喫プロジェクトを含めた業務量、そういったものをしっかり見ながら今進めているところでありますが、その中でしっかり対応していきたいと、このように考えているところでございます。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続きまして、3番、音別の名産品ということで、ご答弁ありがとうございます。 センター長も、非常にセンター長になられてから短い期間ではありますけれども、視察のときにお伺いしてお話しさせていただきましたが、非常にいろんなことをご存じで、地域を歩いて回られているなというのが本当にひしひしと感じさせていただいて、音別の富貴紙についても思いは多いと思っております。ご答弁の中でも改良ということを触れていただいておりましたんで、ぜひ進めていただきたいと思うんですけれども、まずご答弁の中にありました他地域の視察をされたということでございますんで、それについてのご感想、そしてそれから見えてきた現在の具体的な富貴紙づくりの課題について、もう一度ご答弁願えますか。 ○議長(月田光明) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(諏訪信哉) 視察の結果とその感想というご質問だと思いますが、実はその視察に行ったのが先週でございまして、まだ詳細な報告を受けておりませんので、今これはちょっとお話しするようなことは具体的なものはないんですが、行ったときの目指したものといたしましては、事業展開の方法でありますとか、それから後継者育成の方法、それから行政の支援策、こういったものを調べると。それから、実際にそういったことをもとにして、今後、富貴紙製造に関する例えば事業モデルであるとか経営モデルであるとか、あるいは製造工程のチェック、必要な機器のリストアップをしたいと、そういう目的で行っておりまして、この分析をした上で今後の事業展開に役立てていきたいと、そのように考えております。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) ありがとうございます。 視察がいい方向に導いていっていただけることを願うんですけれども、本州の和紙づくりなんかと比べるとやっぱり歴史ですとか技術そして設備も違うと思いますんで、僕からのちょっとしたご提案ですけれども、例えば地元に日本製紙さんですとか王子製紙さん、ちょっと和紙とは大きく違いますし、機械ですけれども、紙づくりという部分でアドバイスいただけるかもしれませんし、本当に全く違った視点から若者に聞いてもいいと思いますし、あと地域おこし協力隊の皆さんに期待するよそ者目線というんですかね、そういった部分をセンター長には取り上げていただきたいと思いますんで、ぜひそういった視点、そしてまた音別にある他の植物を盛り込んで100%音別を目指すとか、そういうようなおもしろさも含めて加えていただきたいと思うんですが、そういったイノベーションについてのセンター長のお考えをもう一度お伺いできますでしょうか。 ○議長(月田光明) 音別町行政センター長。 ◎音別町行政センター長(諏訪信哉) 音別の富貴紙というのは和紙の一種でございますけども、おっしゃるように紙づくりという観点でさまざまな情報を仕入れていくということは大変重要なことだと思っておりますので、そこら辺については、こちらから壁をつくることなく、さまざまな方にご意見を伺っていきたいと、そのように考えております。 それともう一点、音別産の原料100%というお話でございましたが、まず現在の状況を申しますと、富貴紙の材料でありますフキというのは和紙の原料になる優秀なパルプを持っておりますけれども、フキ100%でつくりますと、かなり弾力性のない紙になってしまいます。ちょっとプラスチック状のぱきぱきしたものになるということがありまして、そういうこともありまして、現在は、本来の和紙の材料でありますコウゾを二、三割まぜるというふうなことで過去富貴紙というのはつくってまいりましたが、これにつきましては、どの割合が適正であるのか、そういったことも含めまして、札幌の和紙職人の指導を受けながら、さまざまデータをとりながらやっているところでございまして、その中に、ほかの植物というようなお話もございましたけれども、和紙の中にはいろいろな材料をまぜてつくるというものもありますので、そういった面も含めて検討してまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(月田光明) 鶴間議員。 ◆19番(鶴間秀典議員) 最後、要望ですけど、和紙をきわめるのも大切ですけれども、和紙にこだわる必要もないと思います。富貴紙ですんで、真緑に近いものでもいいと思うんで、いろんなご意見をいただいて、ぜひイノベーションを進めていただけたらと思いますんで、よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。ありがとうございます。  (19番 鶴間秀典議員 議席に着席) ○議長(月田光明) 次に、20番村上和繁議員の発言を許します。 20番村上和繁議員。 ◆20番(村上和繁議員) (登壇・拍手) まず、先日来の台風の被害を受けられた皆さんに心からお見舞いを申し上げます。その災害復旧のために全力を尽くすことも私自身の決意として申し上げたいと思います。 それにかかわって、まず1点伺います。 8月31日未明、阿寒川が増水、あふれた水が阿寒町北町に流れ込み、冠水する被害が生まれました。2009年にも同じ場所からあふれて床下浸水被害が出ています。その後、中阿寒、桜田、大楽毛などで河道の改修工事が行われ、一定の効果も見込めていただけに、今回の災害について深い検討が必要です。 一定の改修工事が進んでいる中で、7年前と同じ場所で同じ災害が発生したことについて、予想を超えた降水量ということは理解をしますが、だから仕方ないでは済まないのが最近の気象状況です。これまでの治水工事の効果も含めて、今回の災害をどう認識しているのか、ご説明をいただきたい。 阿寒川の水位は、大楽毛と山花で観測していますが、阿寒本町地区では観測していません。舌辛川の観測はしていますが、阿寒川の合流部からは幾分離れています。最も氾濫が心配されるこの地域の水位観測体制を整える必要があると考えますが、どうでしょうか。 大雨のときはいつも、この地域の方は、今晩は大丈夫かと寝てもいられない日があるそうですし、道路が冠水することも珍しくはないようです。少なくとも今回のような被害が発生しないよう大至急対策を講じていただきたい。 堤防が必要ならつくる、氾濫しやすいところの河道を広げるなどが必要です。河口から順次整備をしなければならないことも理解をしますが、それでは数十年にわたって危険と隣り合わせになります。必要な対策を迅速に行うよう関係機関に要望していただきたいと考えますが、ご答弁をいただきたい。 生活保護行政について伺います。 健康保持、収入、支出等の生計の状況をみずから掌握することを被保護者の責務とした生活保護法の改正を受けて、厚労省は、年1回資産申告書の提出を求めるよう通知をしました。しかし、生活保護法は、特段の変化のないものまで一律機械的に報告することを義務づけてはいません。不正受給の摘発のためなら、一律調査に意味はありません。 なぜ被保護者に年1回の資産申告を求めるのか。法改正、厚労省の通知などの一般論の説明は要りません。私の議論にかみ合わせてお答えいただきたい。 この調査に回答をしないと保護停止の処分となるのか、お聞きをします。この調査が法的な義務ではなく任意の調査である点の確認も含めてお答えいただきたい。 厚労省は、被保護者の預金について、生保受給以前から保有していた預金でないこと、不正な方法で蓄財をしたものでないこと、保護費を節約してつくった預金の場合は生活保護の目的に沿うものであるなら収入認定をせず保有を認めています。特段の目的がない預金であったとしても、生活費の6カ月程度は認めるというのが一般的な基準のようです。 そしてその上で、今回の資産申告調査によって預金が見つかった場合は、私が指摘した内容に即した預金であれば保有は認められ、保護の停止はしない、この点もお答えいただきたいと思います。 医療機関への通院費についてお聞きをします。 必要最少の日数に限り、合理的で経済的な経路、交通手段であれば通院費が支給されることになっています。 阿寒に住むAさんの例です。ふだんは地元の診療所を受診していますが、病状が悪化したときは医師の紹介状をもらって釧路市内の専門医を受診、入院や通院をしています。通院のバス代は出ないのかと聞いたら、バス代を出す制度はありませんとケースワーカーに言われたそうです。 私は、通院バス代は保護費の対象になることをアドバイスをし、Aさんが再度福祉事務所に問い合わせたところ、初めてバス代が支給可能であることを説明しました。どうしてこのような対応となったのか、お聞かせください。 また、本来は移送費が支給されるケースで、この方以外に支給が漏れているケースはないのか、お聞かせください。 何代かのケースワーカーがAさんにはかわっておりますが、釧路市内の病院をAさんが繰り返し受診をしていることは歴代のケースワーカーは十分承知をしていました。でも、移送費を説明する担当者は一人もいませんでした。 ケースワーカーは、被保護者の利益を最優先に、さまざまな福祉の制度の活用を勧め、解決すべき課題があればその解決に当たるのが職責です。通院費は保護費で出せますと積極的に説明をして利用を促すのが本来の姿ではありませんか。 言った言わないではなくて、被保護者の利益を最優先に、積極的に移送費について理解をしてもらい、その方向で支援すべきなのがケースワーカー本来の仕事と私は思います。そうしてこなかったのはなぜか、この点についての説明を求めます。 補聴器がないと会話もできないほどになっても、障がい福祉サービスから補聴器の購入補助を受けることは容易ではありません。眼鏡が保護費の対象となっているように、補聴器も保護費の対象とするよう制度改正を働きかけていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 私が指摘をした問題の背景は、恒常的なケースワーカーの業務過多の問題があります。来年度に向けたケースワーカーの増員を図るべきと考えますが、どうでしょうか。 ケースワーカーについて、所内ではどんな研修が行われているのか、また外部研修にも派遣をしていると思いますが、どういう実態なのかをお聞かせください。 ケースワーカーのスキルアップのために市として実践をしている内容についてもお聞かせください。 難病と障がい者福祉について触れます。 ヘルプマークについて。 きのうも質問がありましたので、この点での答弁は要りませんが、私自身の思いだけお伝えをしたいと思います。 この夏、難病連の全道集会が釧路であり、私も目の難病の分科会に出てまいりました。徐々に視野と視力が侵されていく、こういう難病の分科会です。 一人での外出が難しくなると、ご夫婦そろっての外出になる、そのとき実は一番困っているのがトイレなんです。白いつえ、白杖を視覚障がい者は持つことが法律で義務づけられていますが、白杖をついていれば誰でも一目で視覚に障がいがあるとわかります。でも、まだ白杖がなくても生活できるな、近所の方に障がいがあることや病気のあることを知らせていない、そういう思いを持っている方が本当に戸惑っています。そんなときにヘルプマークがあればというお声がその分科会で出されました。 ぜひ前向きにご検討いただきたいと思います。答弁はきのうの答弁のとおりで結構ですので、さらに進めていただきたいと思います。 さて、その中で、使っていないトイレの電気を消すなど公共施設は全体として薄暗く、夜盲、夜見えにくいということですが、症状を持つ難病患者の方は全く見えなくなってしまいます。視野に障がいのある方は、トイレの個室のあきを示す青のサインや使用中の赤のサインが見つけられずに困っていますし、暗いと色の識別もできません。 公共施設ぐらいはこうした視覚障がいの方にも優しい施設であってほしいと願うことは過ぎた要求でしょうか。できることはあるはずです。お答えいただきたい。 市として、盲導犬の体験会をぜひ実施してもらいたいと考えますが、どうでしょうか。 障害年金の対象となっているのに年金を申請していないケースがかなりあります。市として調査はしているのでしょうか。 障がい福祉課に伺ったときに簡単なパンフレットやリーフを渡していただき一声かけるだけでも、申請のきっかけになります。市として考えていることはありませんか。 地下鉄のホームから盲導犬を連れた視覚障がい者が線路に転落、亡くなる痛ましい事故が起きました。根本的な対策はホームドアの設置ですが、これが進んでいません。ホームドアの設置をぜひ国、関係機関に働きかけていただきたいと考えますが、どうでしょうか。 危険なのは駅だけではありません。転落が心配される岸壁や市の施設の調査などもしていただき、必要な対策を講じていただきたいと考えます。ご答弁をいただきたいと思います。 JRに関し、きのう市長は答弁の中で、国鉄の分割民営化に触れながら、きょうの新聞報道にもありましたが、北海道交通ネットワーク総合ビジョンに触れて、鉄道網が広大な北海道の中核都市間を結ぶ交通の柱であり、住民の日常生活を支え、地域の活力を維持する上で重要な役割を担う交通手段と位置づけていることから、道が主体となって考え方を示すべき旨の答弁をしています。 私は、ある意味でげたを道に預けてしまうようなこうしたやり方ではなくて、市長として賛否をはっきり述べるべきだと考えます。釧網線、花咲線の廃線には私は反対であること、これ以上の減便も困ることを地域住民の代表として国とJRに申し上げていただきたい、国とJRは公共交通の責任を果たすべきと、この議場の場で明快に述べていただきたいと思います。 雄鉄線跡のサイクリングロードですが、昭和から桜田まではそれなりに補修もされていると感じますが、阿寒町の区域に入るとほとんど補修がされていません。特にロイヤルバレースキー場付近から東舌辛のところは、道路に無数のひび割れが走り、雑草も伸び放題、コケむしているところさえあります。大規模な補修を行うべきです。リフレの裏側に駐輪場がありますが、草刈りをしていません。 サイクリングロードは北海道の管理ですので、以上の点を北海道に強く要求していただきたいと考えますが、答弁をいただきたいと思います。 これで1回目の質問を終わります。  (20番 村上和繁議員 質問席に着席) ○議長(月田光明) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 日本共産党議員団村上和繁議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、JRについてのご答弁をさせていただきます。 JR北海道と地域が個別に議論をするのではなく、北海道全体を見据えた議論が必要で、北海道が主体的に取り組んでいただくよう、9月12日に要請を行うこととしたところでございます。国が国鉄を分割民営化する際、北海道の鉄道網を構築する路線を指定し、JR北海道が発足した経過、これを踏まえ、北海道として道内の鉄道網のあり方を示すべきだと、このように考えているところでございます。 私からは以上であります。 ○議長(月田光明) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) (登壇) 私からは、阿寒川の治水対策、それからサイクリングロードの維持補修について順次お答えをさせていただきます。 まず、阿寒川の治水対策の効果と水位観測体制についてでございますが、今回の阿寒町北町地区で発生した浸水被害は、平成21年度に比べ浸水した面積も小規模で、床下浸水等の被害の発生もなかったことから、現在北海道が進めている阿寒川治水対策の効果が一定程度あったものと認識しております。しかしながら、小規模の浸水災害が発生し、いまだ解消されていないとのことから、市民の安全・安心を確保するためにも、北海道に対し、阿寒川の治水対策の早期完成をより強く要望してまいりたいと考えております。 また、阿寒町本町地区での水位観測体制の整備につきましては、住民の生命と財産を守る防災上の観点からも、水位計の設置などによる体制の整備が必要と考えていることから、北海道に対しこれも要望してまいりたいと考えてございます。 続きまして、関係機関への要望についてでございます。 河川の防災対策につきましては、平成27年9月の鬼怒川の堤防が決壊した災害を背景に、国の社会資本整備審議会から国土交通大臣に対して、大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について答申されまして、減災のための目標を共有し、ハードとソフトを一体的に計画的に推進し、社会全体で常に洪水に備える水防災意識社会を再構築することとされております。 このような状況を踏まえ、阿寒川の治水対策につきましては、これまでも北海道を初めとした関係機関に対し要望しておりますが、引き続き治水対策が早期に整備されるよう取り組んでまいります。 続きまして、サイクリングロードの維持補修についてでございます。 ご質問のサイクリングロードは、議員ご指摘のとおり、部分的に舗装の劣化が進んでおりまして、利用者からも改善が求められているところであります。北海道所管の施設でありますことから、釧路市重要懸案要望や釧路市観光立国ショーケースに関する要望において、舗装補修、再整備を要望しているところでございます。 当該自転車道を管理しております北海道では、舗装の劣化による損傷が激しい阿寒町の終点側約2キロ区間につきまして、平成27年度には損傷状況の調査を行い、今年度は損傷原因の検討と補修設計が検討されており、来年度以降も必要な予算確保に向けて取り組むこととされております。また、自転車道に隣接する駐輪場の草刈りにつきましては、年間1回となっており、4月上旬に終えておりますが、現地の状況を確認しながら必要に応じて実施していくとお聞きをしております。 今後とも、当該自転車道の舗装補修の早期実施と維持管理の充実を北海道に対して要望してまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) (登壇) 私からは、生活保護行政と、難病、障がい者福祉に関する質問に順次ご答弁を申し上げさせていただきます。 最初は、生活保護行政に関連してのご質問でございます。 最初に、資産調査の実施と年1回提出する理由についてでございます。 資産調査は、従来、保護開始時より行っており、保護受給中におきましても、生活保護法第61条に基づきまして、被保護者は収入支出その他生計の状況について変動があったときは速やかに生活福祉事務所に届けなければならないというふうに規定されているところでございます。そうした中で、平成26年7月の生活保護法第60条の改正により、適切な家計管理を促す観点から、生活保護受給者が主体的に生計の状況を適切に把握する責務を法律上に具体的に規定をし、生活福祉事務所が必要に応じて円滑に支援することを可能としたことを踏まえまして、平成27年3月に実施要領の改正が行われ、少なくとも12カ月ごとに行わせることとされたところでございまして、釧路市としましてもそういったことに基づきまして資産調査を行っているところでございます。 法的な義務ではなく任意の調査ではないのかというご質問でございます。 先ほどの繰り返しになりますが、資産調査は、被保護者が収入支出その他生計の状況について動きがあったとき、または居住地もしくは世帯の構成に異動があったときは速やかに届けなければならないという生活保護法第61条の届け出の義務において定められている調査でございます。 調査に回答しない場合に、生活福祉事務所におきましては、法の趣旨を受給者にしっかりと説明しながら回答を要請していくような形になります。その際、回答がないということだけで保護費を停止をするということにはならないものと考えているところでございます。 資産調査で6カ月程度の保有金が確認された場合、保護の停止はされないのかというご質問にお答えをさせていただきます。 国からの通知では、当該預貯金等が既に支給された保護費のやりくりによって生じたものと判断されるときは、当該預貯金等の使用目的を聴取し、その使用目的が生活保護の趣旨、目的に反しないと認められる場合については、活用すべき資産には当たらないものとして、保有を容認して差し支えないとされているところでございます。そういったことから、最低生活費の6カ月程度の保有金を有している場合には、本人の生活状況や意向等を確認した上で、保護の継続または停止、廃止の対応をそれぞれしているところでございます。 次に、被保護者の通院移送費のバス代の支給についてのご質問でございます。 今回議員のほうからご例示があった阿寒町の方での対応につきましてご説明をさせていただきます。 受給者より移送費を支給してほしい旨の相談があり、担当ケースワーカーは主治医の意見を聞いてから判断すると伝え、通院移送費の給付要否意見書を送っているところでございます。その後、外科の主治医から、1カ月に1日から3日、6カ月の通院が必要との回答がありました。眼科の主治医からは、今後通院はなしとする理由から、要否としましては否ということでの回答があったところでございます。そのことから、外科の通院に係る移送費につきまして、支給申請書を受給者宛てに送付しているところでございます。その後、6月に1回の通院があった旨の支給申請書が受給者から市に送付をされましたことから、移送費支給の事務手続を行ったところでございます。 移送費の支給につきまして、市としましては、これまで最低生活費の中には通信交通費も含まれており、1回の通院のみの場合は生活費の中で対応が可能であると判断し、複数回の通院受診を必要としないケースでは通院移送費を対象外として取り扱ってきたところでございます。今回のケースにおきましては、外科と眼科の初診日が全く同じ日でありまして、その分の移送費は外科の通院で支給されることとなりますが、眼科の主治医から、今後通院はなしとする理由から否との判定であったことを受給者に電話で伝えており、そのことで移送費が支給されないと思われたものと考えられるところでございます。 今回の事例などを受け、北海道からも、移送費支給の範囲の中で医療機関に電車、バス等により受診する場合に支給できると規定されているとのことを受けまして、今後におきましては1回だけの通院であっても支給対象とするよう対応してまいりたいと考えているところでございます。 次に、本来は移送費が支給されるケースで今回の事例のようなことがないのかというご質問でございます。 1回の通院のみで移送費の支給に至らなかったケースにつきましては、個別に調査可能な範囲でケースワーカーに過去の聞き取りやケース記録の再調査をすることを予定しているところでございます。 次に、被保護者の利益を最優先する立場に立って、移送費についても理解してもらう必要があったのではないかというご質問でございます。 通院移送費の手続につきましては、被保護者から病院への受診の申し出がなされたときに、ケースワーカーは病状の把握、通院方法等の確認をし、通院移送費の申請をいただいた後、通院状況に基づき通院移送費の支給を行ってきたところでございます。今後につきましては、生活保護の開始時に、保護制度の概要を説明するための生活保護を受けるに当たっての文書に通院移送費の支給について記載するなど、その周知に努め、適切に対処してまいりたいと考えております。 次に、補聴器を保護費の対象とするよう制度改正を働きかけることについてのご質問でございます。 被保護者が聴覚機能障がいを有する身体障がい者の場合、高度難聴用の補聴器の対象者は心身障がい者2級から6級の方、重度難聴用の補聴器の対象者は2級から3級の方が対象となり、北海道への進達をした後、支給されることとなります。 一方、国の通知により、生活保護法上の補聴器を含む治療材料の対象は、治療材料の給付によらなければ生命を維持することが困難である場合、または生命の維持に直接関係はないが症状等の改善を図る上でほかにかわるべき方法がない場合に認めるべきであり、単なる日常生活の利便性を理由としての給付は適当ではないと規定をされております。その規定に従いまして、補聴器が2万5,000円以下の場合は、市が主治医及び嘱託医に意見を聴取し、道に相談し、助言を得た上で、市は支給決定の対応をすることとなります。また、2万5,000円以上の場合は、生活保護法による医療扶助の特別基準の取り扱いに基づきまして、市は主治医及び主治医以外の専門医からの意見を聴取し、ケース記録等の必要書類を道に提出し、助言を求めた上で、市は支給決定の対応をすることとなり、その後、道は厚生労働省にその旨を報告することになっているところでございます。 次に、来年度に向け、ケースワーカーの増員を図るべきではないかとのご質問でございます。 生活福祉事務所では、平成13年度より、所内職員で構成する業務検討委員会を設置しております。業務検討委員会におきましては、ケースワーカーの数が国の標準配置数より不足していることを解消するため、平成19年度から、65歳以上の高齢者世帯を専門に担当する係を新設し、ホームヘルパー資格や実務経験を持った嘱託の地域生活支援員を配置し、職員とのペア制をとり、高齢者世帯の日常生活の見守りや安否確認に主眼を置いたケースワーク業務を行っており、それ以外の一般担当との機能分化によりケース負担の軽減と業務の効率化に努めてきたところでございます。また、反社会的勢力に対応するための特別指導員の配置、面接指導員の増や、自立支援事業の強化を図るための係の設置など、これまで生活保護の適正実施に支障を来さないような組織体制を構築してまいりました。 来年度に向けた組織定数等を含む諸課題につきましても、現在、業務委員会で協議をしているところであり、その検討結果を踏まえた上で、総務部とも協議をしながら対応してまいりたいと考えているところでございます。 次に、職場におきましてどのような研修が行われているのか、スキルアップのために市として実施しているものは何かというご質問でございます。 生活福祉事務所では、職員の資質向上を図るため、毎年、福祉事務所職員による研修や、各関係機関と協働し、実務を中心とした各種研修を行っております。具体的には、新しく生活福祉事務所に配属された職員を対象とした新任研修を初め、全職員を対象として行うものでは、福祉制度の概要や年金制度の全般に係る研修、また釧路総合振興局と就労支援研修を合同で実施するなど、日々のケースワーク業務に直結する、より実践的な研修も行っているところでございます。 また、外部研修といたしましては、厚生労働省や北海道が主催する研修会にケースワーカーや査察指導員が毎年参加し、研さんを積んでいるところでございます。その他、社会福祉主事の資格取得に向けた取り組みも行っております。 今後とも、所内研修や関係機関が主催する研修会などへの積極的な参加を通じ、生活保護制度の適切な運用の習得に努め、職員の意識統一を図りながら資質の向上を図ってまいりたいと考えているところでございます。 次に、難病、障がい者福祉に関するご質問に順次お答えをさせていただきます。 公共施設での視覚障がい者への対応についてのご質問でございます。 公共施設における視力、視野、色覚などの視覚に障がいのある方に対する配慮といたしましては、照明の照度を初め、案内標示の文字の大きさ、配色、音声や光による案内、また歩行や移動時の安全確保などがあります。 平成28年4月に施行された障害者差別解消法の中で規定されております障がいのある方への合理的配慮の提供につきましては、個別の状況に応じた必要な配慮を、障がい者の方の理解を得た上で、過重な負担にならない範囲で行うこととなっているところでございます。市の公共施設を所管する担当部署に対し、障害者差別解消法の趣旨や合理的配慮の提供などの内容について通知をし、周知をしっかり図ってまいります。 次は、盲導犬の体験会の実施についてのご質問でございます。 盲導犬の体験会の実施でございますが、現在のところ、視覚障がい者の方から盲導犬を利用しての申し出は来てはございません。今後、釧路盲人福祉協会の方々のご意見なども伺いながら、対応について検討してまいりたいと考えております。 次に、障害年金対象者の調査と障害年金の周知についてのご質問でございます。 障がい福祉課の窓口では、各種障害手帳の交付時に、手帳のしおりに基づき、該当となる制度やサービスについて、さまざまなコミュニケーション手段により、漏れなく説明をさせていただいております。障害年金制度につきましては、障がい者の内容や障がい等級により、少しでも障害年金の受給の可能性のある方に対しましては、医療年金課で障害年金の申請について相談をされますようお伝えしているところでもございます。 今後も、障がい者の方にかかわる障害年金制度を含めた制度の内容や利用できるサービスについて情報提供の徹底に努めてまいりたいと考えております。 次に、駅へのホームドアの設置の要請についてのご質問でございます。 国では、今般の重大事故を踏まえ、鉄道会社で構成する駅ホームにおける安全性向上のための検討会を設置し、再発防止のため、総合的な転落等の防止対策を進めることとしております。そうした中で、平成28年8月に開催された駅ホームにおける安全性向上のための検討会では、ホームドアの整備促進や視覚障がい者の方への声かけ、誘導案内の強化などについて協議を進めていくとされております。 そのようなことから、市といたしましても、今後の国の検討状況を注視をしてまいりたいと考えております。 次に、危険な箇所への調査、対策についてのご質問でございます。 日常生活におきまして、危険なところや転落が心配されるところには、一定程度の安全面での配慮がなされているものと思われますが、それぞれの施設の目的上、全てに万全な対策を講ずることは難しいことから、有効な方策であります地域やさまざまな場面で行う障がい者の方に対する声かけなどの見守りの必要性と協力について、関係機関と連携をしながら周知を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) お答えをいただきましたので、2回目以降の関連質問は、済いません、順不同になりますが、お伺いをします。 まず、生活保護の移送費の問題について、これは具体的な問題がありますので、改めてはっきりさせておきたいと思います。 経過について、部長から答弁がありましたが、実はその部分のお話というのは、Aさんが改めて私のアドバイスを受けて、通院費は出ないのですかと尋ねた以降の経緯なんです。私が聞いたのは、それ以前に何度か通院費は出ませんかというふうに聞いたけれども、そのときは出ないというふうに言っていたんです。もっと言いますと、実は市会議員の方がこういうふうに言っているから間違いないと思うんだけどもみたいな趣旨を言ったら、ケースワーカーさん、調べてみますということで、先ほどの答弁になっているんです。 ただ、私はあえて言うのは、言った言わないの話は私はそれほど重視をしてはいないんです。この方が5年間にわたって、ケースワーカーの方は何度も、釧路の病院に通っていること、これは医療券を見れば一目瞭然なんです。そのことを十分に承知をできる立場にありながら、病院代はもちろんですが、バス代どうしているんだろうか、本来保護費で出る部分なんだけど大丈夫かなということが思い至れば、ケースワーカーさんの側から、あるいは福祉事務所の側から積極的に働きかけがあれば、5年間にわたってこの事態が続くことはなかったのではないかという点を私は指摘をしているんです。 福祉事務所として、こうしたケースワークについて一切問題がなかったというふうに思っているわけではないので、さまざまな対応策されたんだと思うんですが、ご本人との信頼関係の回復も大事ですから、ご迷惑をかけた、あるいは申しわけなかったみたいなお言葉がまずあって私しかるべきなんではないかと思いますので、再度ご答弁をいただきたい。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 今回、これまでの経過も含めまして、村上議員と、それと受給者の方と私どもの所長2人が入りまして話し合いを持たれたということは承知をしているところでございます。 そこの中で、私も今回経過を確認させていただきましたが、ケースワーカーのほうから出ないというようなことを言ったという記録はないというふうに確認をさせていただいたところでございまして、そこの部分の、これまで過去、古い話でもありますが、何か行き違いがあったのかもしれませんが、私のほうに報告を受けている内容としましては、出ないというような形での言い方はしていないというふうに聞いているところでございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) だから、何度も言うけど、それは人間同士だから言った言わないって僕はあると思うんです。ケースワーカーさんは言ったけれどもご本人がよく理解をできなかったことが私はあるのかもしれないし、逆もあるのかもしれないと思うんです。 ただ、私が問題にしているのは、5年間にわたって釧路の病院に通院をしていることを十分に承知をする立場にあって、はっきり言いますと1回の通院で三千数百円かかるんですよ、釧路から阿寒まで通院すると。そしたら、どうしているだろうか、必要最低限度の生活費しか保護費からは見ていないわけですから、三千数百円が何回も、正直言うと二十数回この方は釧路の病院受診をしているんですよ。であれば、ここがどうだったのかというところに思いを寄せるのがケースワーカーの仕事ではありませんか。 私が問うているのは、言ったか言わないかではなくて、その点なんです。その点についてご答弁をいただきたい。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 確かに、そういった点だけを捉えた場合は、現在こういった形で受給者の方とケースワーカーとの間では信頼関係が崩れてきているという状況になっていることに関しましては、ケースワーク業務として迷惑をかけている部分はあろうかと思いますが、これまでのケース記録を見ながら市の職員も対応しているということでございまして、結果としての話としてはそういうことになりますけど、これまでの経過を踏まえながら市の職員としてはケースワーク業務に当たってきたものというふうに考えているところでございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) 正直言うと、ここで水かけ論になるとは、言った言わないというのはあるかなと思ったんだけど、ここで水かけ論になるとは思わなかったんだけども、よくよく熟慮をいただきたいというふうに思います。非は随分感じておられるんじゃないかなというふうにも率直に思います。 さて、このことにかかわって、私、1回目の質問の答弁で大変驚いたことがあります。実は、1回だけの受診の場合に移送費を支給をできないというふうに言ったのは、生活福祉事務所が全体としてそういうルールづけをしていたということなんですね。 私、厚生労働省に直接聞きました。1回だけの受診で移送費を出さないというふうに厚生労働省は何か縛りをかけていますかと。個々の移送費の支給については、一つ一つの福祉事務所が決めることですから、それはどういうふうに決めるかというのはありますが、少なくとも厚生労働省としてそういうルールづけや縛りはしていませんということのお話でした。 実は厚生労働省の役人さん、その後、私に直接電話をくれまして、釧路にも道を通じて確認をしましたと、出すようにする方向で今検討をされているようですよというふうなお話が先ほどのご答弁の中にも含まれていたんではないかというふうに思いますが、これは極めて重大な問題であって、厚生労働省は出せるというふうに言っていたものを、市が恣意的な判断、もっと言えば間違った判断で出さなかったということですから、ここは明確にしておきたいと思いますが、そういう認識を私は持ちますが、それで間違いありませんね。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 取扱要領というものがございまして、その中でさまざまな保護費としての支出について基準があるところでございます。そういった中で、移送費に関しましては、これまで何度か改正されてきているところでありましたが、そういった中で、最小限度の額で出していくですとか、さまざまな変更があった中で、これまで福祉事務所の対応としましては、1回限りの移送費に関して生活扶助費の──先ほどの答弁の繰り返しにはなりますが──通信運搬費や交通費に含まれているという市の福祉事務所の判断の中でそういうことをこれまで手続として行ってまいりました。 それで、今般、先ほども今村上議員から指摘がありましたとおり、道を通じて国のほうから釧路市の取り扱いについてどのように対応しているのかということで確認があり、そのことについて、また道のほうに対応を、解釈の仕方について確認をして、それで本来回数で仕切るものではないという明確な回答がありましたので、今後はそういった形で市としてもやはり対応していくということを所と見解として確認をして、今後そういった対応をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) 大変憂慮をしています。こういうことが他にないように願いたいと思いますが。 もう一点、移送費のことで改めて確認をしておきますが、移送費というのは厚生労働省の通知も含めて事前の申告というのが原則になっています。事前にこの病院にかかりたいんだなという了解を受けた上で移送費の支給を受けるというのが原則になっていますが、これは病気ですので、事前の申告ができないというケースももちろんあります。緊急の場合等というふうに厚生労働省の通知はなっていますが、やむを得ない事由、正当な事由がある場合は事後に申請をしても移送費は支給できるというふうに厚労省は通知をしていますが、この点では釧路市も同様の取り扱いをしているというふうに解釈してよろしいですか。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) そのことに関しましては、事後におきましても申請があった段階でさかのぼって支給の手続をしているところでございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) ちょっとほっとしました。 再発防止の点で、1回目の答弁でも何点かありましたので、一つ一つ確認の意味でお聞きをしたいというふうに思っています。 1つは、これご答弁になかったので、改めてこの間、移送費について、例えば1回だけでも出ることを福祉事務所として決めたり、調査可能なものはケース記録なども通じて調べたいというふうにもご答弁ありましたので、これは生活福祉事務所としても大きなというかな、ケースワーカーの皆さんに、こうしたことがありましたと、注意をしましょうと、改めて徹底をされているということに当然理解をしていますが、ケースワーカーの皆さんにはこのことについて十分徹底をし、こうしたことが二度と起きないような、そういう手だては既に講じられたというふうに理解をしますが、そういうことでよろしいですか。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) このことに関しましては、本当に最近での取り扱いということになってございまして、所長を初め主幹、それから査察指導員との間で、まずはこういった取り扱いにすることについて協議をしたところでございます。そういった中で、国や道の対応もそういった形になっていると、そういったことを踏まえて、市としてはこの段階で速やかにそういった手続を変更しなければならないというふうに考えたところでございまして、今後、早い段階で全職員に周知をしまして、周知をすると同時に、これまで出されていなかった移送費について、できる限りで調査をするというようなことで対応してまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) わかりました。個別のケースの調査についてもしっかりやっていただきたいのが1つと。 もう一つ確認ですが、これが実は生活保護を受けるに当たってという、保護受給開始をされたときに被保護者に渡す用紙です。これにはNHKの受信料は減免になりますというふうに書いてありますが、病院の受診に当たってという部分もあるんだけれども、そこには病院の移送費については書いてはありません。先ほど部長が言った、渡すものに移送費のことを書き込むというのは、これに病院の移送費についてはこういう取り扱いになりますというふうに書き込むということだと私理解をしましたが、そういうことでよろしいですか。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) やはりこういう手続は受給の開始時にしっかりと周知をすることが大事なことではないかというふうに考えてございますので、まずそういったところにしっかりと書き入れまして、それで受給開始の段階でもさまざまなことも含めて周知啓発にしっかり努めてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) もう一つ、実はこのAさんのケースでかかわり合いながら、私自身が大変に気になったことがあります。 ケースワーカーの方から、役所とご本人の間で書類のやりとりが何度かあったわけですが、その中で、では釧路の本庁まで届けてくださいというふうに言われたんですね。病院代でもめているのに本庁まで届けれという、いや、余り深く考えずにおっしゃったんじゃないかとは思うんですが、実はこれ初めてでないんです。私、何年か前に同様の、阿寒に住む保護を受けている方から、書類を市役所まで持っていきなさいとケースワーカーさんに言われて困っていますというふうなご相談は受けたことがありました。 行政センターにご相談をすると、行政センターには生活保護にかかわる申請書は全部取りそろえてあるし、必要であれば本庁からファクスやメールで送っていただければすぐ交付をできると、行政センターに渡していただければ行政センターからしっかり本庁にもお渡しをする、行政センターは独自に決裁をすることはできないけれども、相談にも応じられるし、ほとんどのことが実はできるんですよというふうに私にもおっしゃっていただきました。 大変気がかりなケースなんです。行政センターでできる業務については、そりゃいろんなところに保護の方お住まいで、生活的には経済的に苦しい立場にあるのは間違いがないわけですから、例えば不正受給などがあって厳しい指導をしなければならない、そういうときは当然別だと思いますが、通常であれば、行政センターで済むことは済ませましょうと改めて福祉事務所の中でも徹底をいただきたいと思うんですが、この点いかがでしょう。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) ただいまのケースにつきましては、私も今回の面談記録を見まして事実を確認をさせていただきました。こういうことであれば、やはりそれこそさまざまなことから信頼関係が崩れてくるということにもなりますので、そこの確認をしたところ、ここもやはり食い違っているところがあるのかなと思うんですが、私どもの報告に関しましては、そういったことを言った事実はないという話なんです。 ただ、それはことしの4月の担当者の話しか聞いていないというところでありまして、全ての担当者にはまだ確認はできていないところなんですが、ただ、今現在担当している者は、これまでのその方との対応の中で、移送費か何かの書類のときには阿寒町の行政センターの職員の方に、その方がこの書類を持ってくるからよろしくお願いしますねという電話までしていたこともあるということで聞いていまして、やはりどっかのところで行き違いがあってそういう対応になってしまったのかなというふうに思うんですけど、ただいずれにしても、そういったことが事実としてあるということは、やはりどこかにケースワーカーとしての至らない部分もあったのかもしれませんので、そこは今後そういったことがないようにしっかりと、どんな場合についてもケースワーク業務としてできる範囲のことをしっかりやるようにというようなことで対応していきたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) では、少し各論から離れて、ケースワーク全体の私はスキルアップの問題について触れたいと思います。 先ほど、ケースワーカーに対する研修の実態をお聞きをしました。さまざま努力をされている点は事前にもご説明もいただきまして、十分承知をしているところです。ケースワーク業務の出発点は、福祉制度、法制度全般に精通をすること、これは欠かせないことですが、対相手、被保護者の実態や課題を深く理解をし、心を寄せてその支援に当たることが私は欠かせないというふうに思っています。 生活保護者を含めて広く生活困窮者を支援をしている団体なども、釧路はもちろんですが、さまざまございます。こうした団体と年に1回程度は懇談を行うなどして、生活困窮者の実態や課題、そういうことについても率直な意見交換の機会を持たれたらどうだろうか。研修を見ますと、どっちかというと、法律についてこうです、介護保険についてこうです、初任者研修というか最初にケースワーカーになられた方の全般の研修を除くとおおむねそういうことが多いように思いますので、こうした懇談、研修、協議、こうしたことも私は大変生活保護受給者の実態をつぶさに理解をするという点で大事なんじゃないかと思いますが、その点でのお考えを伺います。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 今ご提言いただきました、そういったこれまでにない外部の方々との交流を含めた研修につきましても検討してまいりたいと思います。そういった面では、他都市でもそういったことを行われてる部分があろうかと思いますので、そういったことも参考にしながら検討してみてまいりたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 村上議員。 ◆20番(村上和繁議員) 次に申し上げるのは、事前にお話も届いていると思いますけれども、生活保護行政について研究をされている方で内田充範先生という方がいらっしゃいます。ご自身が生活保護のケースワーカーを長く務めて、現在その研究をいろいろ、ですから大学のキャンパスの中での研究ではなくて、実際のフィールドに出ての研究を一生懸命されている方です。 私、2つの研究をご紹介を申し上げたいと思うんですが、1つはケースワーカー、生活保護受給者、そして査察指導員、これに対するアンケート調査をやっているんです。よくできるからできていないまで5段階で、いろいろな項目について、どうですかという調査をやっています。 大変興味深い数字が出てきます。査察指導員については、生活保護や今の福祉制度の限界もよく承知をしていますので、うちのケースワーカーはよくやっているなという評価が多くなります。生活保護受給者は、なかなか今の福祉制度の中では自分が抱えている問題が解決されないこともあって、不満を持つことがあります。 私、一番大事だと思うのは、その中においてケースワーカーが実は一番低い自己評価をしているんです。なかなか生活保護受給者の課題を解決できない、そういう中で、本当に多忙の中で厳しい状況の中に置かれている現実もあります。私は、こうしたアンケートは大変興味深いものだし、今のケースワーク業務全体の中で課題を明らかにする点で有意義なものだと思っています。 もう一つの調査は、実はケースワーカー1年目の方、3年目の方、8年目の方にアンケート調査をやっています。自分のケースワーク業務の検証をしてもらうんですが、大事なのは、どういう点で自分のケースワーク業務を振り返るかというポイントなんです。被保護者の権利を尊重しているか、守秘義務を守っているか、被保護者の利益を最優先にしているか、生活保護と実施要綱、他法他施策をよく理解をしているか、被保護者とうまく面接できているか、被保護者の課題を明確にしているか、問題解決の援助ができているか、この7点で自分のケースワーク業務を振り返りましょうというアンケートなんです。 1年目の方はこんなふうに答えています。知識不足を痛感をしている、しかし現実にはそのような知識についてゆっくり学んでいく時間はなく、先輩や上司の指導のもと、とにかく被保護者の話をしっかり聞いて被保護者と信頼関係を築くことが第一と考え日々実践していると、率直に語っています。私は、こうした調査が浮き彫りにするケースワークの実態というのは、市にとっても大変大事だと思います。 ついでに言いますと、被保護者が一番不満に思うのは、ケースワーカーさんがわかるまで、理解できるまで説明をしてくれない、だからケースワーカーさんと被保護者の間に認識のギャップが生まれがちだということを指摘をしていますが、先ほどのケースはまさにそのとおりではないかというふうに思います。 私は、生活保護のケースワーク業務は、もちろん多くの困難がありますが、最も市役所らしい福祉の仕事だと強く確信をしています。ケースワーカーの皆さんも、そうした強い自覚と誇りを持っておられるんだというふうに思います。ぜひこうした調査も実際に行って、ケースワークの業務の中での課題なども明らかにされて、それを糧にされることを私は求めたいと思うんですが、これを最後の質問にして、終わりたいと思います。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 私も事前にこのことは写しをいただきまして、それで中身を拝見させていただきました。非常にあらゆる視点からアンケートをしているということで、特に似ている部分としましては、県の中で保護率が一番高いところという調査の市がありましたが、全国的にもかなり釧路市も同じような状況にあるということでいきますと、言い方はちょっとずるいかもしれませんが、ここで調査結果を報告されている内容は非常に今の釧路市の実態に近いのではないのかというふうに感じたところでございまして、私どもとしましては、先ほど来村上議員が言われている研修の大事さというところも痛感しているところでございまして、この内容をうまく使っていくとさまざまな研修に生かされるのではないかなというふうに感じていまして、調査というよりは、まずはケースワーカーとして大事な視点、それと査察指導員として大事な視点、その2つをきっちり守ることによって受給者からも信頼されるということになると思いますので、まずはこの内容を全職員で共有して研修に生かすような形で対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。  (20番村上和繁議員「以上で質問を終わります」と呼び、議席に着席) ○議長(月田光明) 再開を午後1時とし、暫時休憩いたします。            午前11時59分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午後1時00分再開 ○副議長(畑中優周) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、23番松尾和仁議員の発言を許します。 23番松尾和仁議員。 ◆23番(松尾和仁議員) (登壇・拍手) それでは、通告に従い質問してまいります。よろしくお願いします。 1つ目、東京オリンピック・パラリンピックにおけるホストタウン登録についてであります。 8月16日に閉幕したリオオリンピックにおいて、日本勢は過去最高の41個のメダルを獲得しました。もちろんオリンピックはメダルの数が全てではありませんが、研さんを積んできたアスリートたちがみずからつかみ取った晴れ舞台で一世一代のパフォーマンスを発揮し、それが見事実ってメダルとして形になれば、やはり日本人としてうれしく、こんなに誇らしいことはありません。 日本選手団の皆さん、本当にお疲れさまでした。引き続き、本日開幕したリオパラリンピックでの日本人選手の健闘を祈念します。 さて、いよいよ4年後の2020年は東京オリンピック・パラリンピックです。エンブレムや国立競技場などいろいろと問題もありましたが、やるからには成功させたいというのは国民の思いだと思います。 東京オリンピック・パラリンピックに関連して、今、全国で動き始めているのがホストタウンです。スポーツ立国、グローバル化の推進、地域の活性化、観光振興などに資する観点から、参加国、地域との人的、経済的、文化的な相互交流を図る地方公共団体をホストタウンとして全国各地に広げていく取り組みであります。2002年のサッカーワールドカップで大分県中津江村がカメルーン代表を受け入れて話題になりましたが、あれをイメージしてもらえばよいと思います。第1次登録分44件の中には、道内の網走市、士別市、名寄市が登録されました。 ホストタウン登録については、平成28年2月定例会の市民連合議員団の代表質問において、今後の追加登録に向けて前向きに取り組むべきではと提言しましたが、本年6月14日に公表された第2次登録には道内の自治体はなく、当然ながら釧路市の名前もありませんでした。 そこで質問ですが、第1次登録を見送った後、第2次登録に向けたこれまでの取り組みと今後の取り組みについて、2点あわせてお答えください。 2つ目、小学校の運動会の課題についてであります。 1つ目は、組み体操についてであります。 最近、さまざまな自治体において、運動会でピラミッドなど組み体操の制限や禁止について決定がされています。例えば、3月に東京都は、組み体操を平成28年度は原則として休止する決定をしました。大阪市は、昨年9月のピラミッド5段、タワー3段までという規制をさらに強化し、ピラミッドとタワーの禁止を決定しました。さらに、ことし2月には、千葉県の柏市及び流山市が組み体操の全面廃止を決定したことが報じられました。 きっかけは、昨年9月に大阪府八尾市の市立大正中学校で起きた組み体操での事故でした。10段ピラミッドが崩れて、中学1年の男子生徒が骨折、生徒5人が軽傷を負う事故で、9月の大会前の練習や平成26年と平成25年の大会本番や直前の練習でも、ピラミッドや別の組み体操が崩れるなどして、生徒7人が骨折していたことが波紋を呼びました。 運動会での組み体操の禁止については、賛成、反対、さまざまな意見があることは承知しております。3月の総務文教常任委員会で明らかになりましたが、釧路市の小学校の運動会で組み体操を実施している学校は、平成26年度では22校、平成27年度では21校となっているそうです。現在、事故が起きて報道になっているのは、いわゆるピラミッドというものとタワーと称されている複数で階層的に立つものですが、釧路市内の小学校、昨年度の実績でいいますと、3段以下でピラミッドやタワーを行っているのが7校、一番高い7段は1校、6段が6校という内訳の報告がありました。また、組み体操での事故については、この2年間で骨折が3件発生していると報告がありました。 そこで質問ですが、今年度の状況を質問します。 既に終了している釧路市内の小学校の運動会において組み体操を実施している学校は何校か、また、いわゆる高層のピラミッドを実施しているのは何校か、骨折などの事故の状況はどうなのか、この3点についてまずはお答えください。 次に、運動会の開催時期についてであります。 釧路市内の多くの小学校では6月に開催していると認識しておりますが、釧路地域の春先はとても肌寒く、本当にこの季節に運動会を実施することが適切なのか、私自身も以前から疑問を持っておりましたし、毎年のように保護者の皆さんから、寒かった、寒くて見ていられなかったという声をよく聞きます。 もちろん、気温が高く絶好の運動会日和のときもあることは承知しております。しかしながら、特にことしの6月は、皆さんも記憶に新しいとは思いますが、週末ごとに雨となり、運動会当日も雨により延期するところ、また雨の中、競技種目を限定し午前で終了するなど、児童、教師、保護者の皆さんには大変な運動会となりましたし、真冬並みの服装で声援を送っていたと聞いております。 釧路地域は、比較的、秋から天候が安定し、釧路らしい爽やかな青空が広がることが多いと感じております。学校の行事の配置などさまざまな経緯があり、6月実施が定着しているものと推察しますが、私は釧路市の気候の現状からも、スポーツの秋と呼ばれる9月から10月初旬に開催を変更するべきと考えますし、この問題についてしっかりと学校内で議論する必要があると思います。 そこで質問ですが、今年度の各小学校の開催時期の内訳をお答えください。 また、6月以降、この問題について各学校で議論されているのか、お答えください。 最後は、釧路市みんなできれいな街にする条例についてであります。 釧路市では、本条例を平成17年に制定し、ごみの散乱を防止することによって良好な生活環境の保全及び快適な都市環境の形成を図ることとしております。近年は、市民の協力で、ポイ捨てごみは少なくなりつつありますが、居住地域以外や郊外の幹線道路など人目につかない場所を中心に、ごみのポイ捨てが後を絶たない現状であります。今後ますます観光客をこの地域に足を運んでいただく取り組みが強化される中で、おもてなしとともに、ごみが落ちていない、ポイ捨てがない、きれいで清潔なまちづくりが何よりも大切ではないかと考えます。 そこで質問ですが、市として、ごみの散乱状況についてどのような認識でいるのか、お聞かせください。 また、これまでの市の啓発活動や清掃活動の取り組みについてもお答えください。 以上で1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。  (23番 松尾和仁議員 質問席に着席) ○副議長(畑中優周) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 市民連合議員団松尾和仁議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、釧路市みんなできれいな街にする条例に関してお答えをさせていただきます。 まず、ポイ捨てによるごみの散乱につきましては、議員ご指摘のとおり、ボランティア清掃など多くの市民の方々の協力により、年々散乱状態が減少している、散乱している状態が減少しているところでありますが、一方では、一部の心ない方によりますポイ捨てがなくならない、こういった現状にあると、このように認識をしているところでございます。 市ではこれまで、ポイ捨て防止について、釧路市みんなできれいな街にする条例などに基づき、広報くしろや環境ニュースによる啓発を初め、釧路市マチをきれいにする推進協議会や自然の番人宣言事業と連携し、街頭啓発や公共施設への啓発用ポスターの掲載、チラシ、ステッカーの配布を行うとともに、小学生や中学生を対象としたポスターコンクール、この実施などの啓発活動を継続して行ってございます。 清掃活動については、春や秋の全市一斉清掃やごみ拾い大会を初め、春採湖のクリーン作戦、大楽毛海岸でのハマナス植栽事業とタイアップした清掃活動に加え、特定の場所を設定して清掃活動を行うクリーンパートナーなど、多くのボランティアのご参加をいただいてごみ拾いを実施しているほか、釧路川元気の会が実施しております釧路川河畔の清掃活動では、ちょうど新聞にも出ていたわけであります、長期滞在のご夫婦が参加されているということでございまして、あのコメントには大変感動したものでありました。釧路にお世話になっているからごみを拾うという、住んでいて私たちにとってもありがたいんでありますけど、ここにいるということに対してお世話になっているという、ああいった気持ちというのは本当にすばらしいなと思ったわけでございました。などなど行いながら、美化活動に対する意識というものは年々広がりを見せているものと、このように感じているところでございます。 また、日常のパトロールにより、ごみの散乱の多い場所、これを確認し、その場所において市民環境部の職員が清掃活動を行うクリーンデーを月1回実施するなど、市、そして市民、事業者が一体となって良好な生活環境の保全に努めているところでございまして、これにより、観光客の皆様にとってもきれいなまちを実感していただけるものと、このように考えているところでございます。 私からは以上であります。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) (登壇) 私からは、小学校の運動会の課題についてのご質問にお答えをさせていただきます。 まず、釧路市内小学校の組み体操の取り組み状況とけがの状況についてでございます。 今年度、釧路市内の小学校では、26校中15校で組み体操を実施しております。組み体操を実施した15校中6校が4段ないし5段のピラミッドに取り組んでおり、9校が3段のタワーに取り組んでおります。 次に、今年度の組み体操におけるけがの状況でございますが、2段のタワーの練習中に、背中の上に乗っていた児童が落下した際、下の児童の右足かかとの上に乗り、踏まれた児童が骨折した事故が1件ありました。組み体操の実施に当たりましては、段数を減らしたり、児童の体力や技能に応じた種目に変更したりするほか、複数体制で指導するなど、児童の安全面を考慮しながら行っているところでございます。 続きまして、各学校の運動会の開催時期の内訳についてでございます。 市内小学校における運動会の開催時期については、全ての学校が6月中に開催しているところであり、第2土曜日が2校、第2日曜日が11校、第3土曜日が1校、第3日曜日が11校、第4日曜日が1校となっております。 また、各小学校での運動会開催時期の課題に関する議論についてでございますが、市内全ての小学校においては、運動会を初め主要な行事終了後には必ず職員会議などで反省を行い、次年度の改善点について議論をしているところであります。議論の内容につきましては、次年度の開催時期を初め、競技内容や運営面の課題について具体的に協議されているところでございます。 私からは以上です。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) (登壇) 私からは、ホストタウン登録申請に向けたこれまでの動きと今後の動きについてご答弁申し上げます。 ホストタウンの第1次登録受け付け時では、登録要件を満たす交流の相手国を絞り切るまでには至らず、登録申請を見送ったことから、第2次以降の登録申請に向けて、特に外国とのつながりが深い、市が委嘱するオリンピック・パラリンピック合宿誘致スーパーバイザーのお力添えをいただきながら、相手国の選定を進めることとしておりました。その後、スーパーバイザーの皆様からご意見を伺いながら、相手国の選定について検討を進めた結果、本市に名誉領事館が開設され、これまで炭鉱の関係で研修生を受け入れているベトナムを相手国とすることとし、申請に必要となる交流計画の策定作業を進めております。 また、ホストタウン構想は、単なる合宿誘致のみならず、人的、経済的、文化的な相互交流を図ることが重要でありますことから、相手国との事前、事後の交流について、庁内関係部署とも協議を行ってきたところであります。 今後におきましては、スーパーバイザーの皆様からご意見をいただいた上で、交流計画を策定し、10月に募集が開始される第3次の登録申請を行ってまいりたいと考えております。申請後は、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局において審査が行われ、交流計画の内容が要綱に合致すると認められる場合はホストタウンとして登録されることとなります。この決定時期は、11月中を予定されているところでございます。 私からは以上でございます。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) それぞれご答弁を頂戴しました。 まず最初に、みんなできれいな街にする条例の関係でございます。 市長のほうからもいろいろと答弁がありましたが、本当にさまざまな形で、ボランティアの方、そして市の市民環境部の皆様、さまざまな形でごみ拾い等々を行っておることがよくわかりました。 とはいいながらも、根本的な原因は、捨てる側のモラルの問題があることは明らかなことであります。よく空港から下がってきたときに、今は余り通りませんけれど、湿原道路、新道、そして雄鉄線道路等々の中央分離帯に本当にペットボトル、そして空き缶、最近特に多いのが、コンビニの袋の中に、何を食べた後かわかりませんけど、袋ごと堂々とごみが散乱している状況をよく見るわけです。 例えばこういう幹線道路の中央分離帯のごみ拾いについては、非常に自動車が走っていますから、そこでどういった時間帯、業務時間帯なのか土日の休日なのか、市の職員が関連するごみ拾いについての日にちといいますか時間帯について、そしてまた、こういう車通りの激しい道路についてどんな配慮をしているのか、お答え願います。 ○副議長(畑中優周) 市民環境部長。 ◎市民環境部長(田中敏也) 交通量の多い道路等々の清掃活動につきましては、議員さんご指摘のとおり、ボランティアの方でございますと危険でありますので、ふだんから清掃活動になれている市民環境部の職員が、交通量の少ない時間帯を調べて、大体朝ですとかお昼からということで、交通量の少ない時間帯を複数人で見守りながらごみを拾うという形で今やっているところでございます。 以上でございます。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 了解しました。 それで、先日も、私も民間の企業で働いて、よく周辺の民間の企業さんと協働でリバーサイド、MOOの近く、会社の近くも含めていろいろと年2回ほどやっています。強風の関係もあるのかもしれませんけど、またボランティアの方の清掃の頻度も非常に多いのか、リバーサイドは本当にきれいになっておりまして、期待したごみの量が、これちょっと表現あれですけど、期待したほどごみはないという、少ないほうがいいんでしょうけれど、ない状態が結構続いております。 先般のどんぱくの後だとか港まつりの後だとか、新釧路川で開催されています花火大会の後等々で、すぐ翌日に民間の方が入ったりなどして、ごみ一つない状況にしてもらったことも重々承知しておりますので、今後もいろんな効果的な場所、そして効果的な日にちを選定しながら、広く今まで以上に市民の方に声をかけながら、全市挙げてごみのない、ごみの少ないまち、きれいなまちに向けて展開していくのが大事だと思いますが、この点について市長の答弁をお願いします。 ○副議長(畑中優周) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まさしくきれいなまちにするということは本当に両面の中で取り組むことが必要で、まず第1番目にはごみのポイ捨て、そういったものをしっかり防止するということでございます。このポイ捨てということは、議員ご指摘のとおり、市民のやっぱりモラルというんでしょうか、人のモラル、そういったものに帰するところ、こういったのが一番大きいものでございまして、多くの方々へのPRというか、ごみをポイ捨てしないという、こういったことをしっかり啓発活動というか、これを粘り強く進めていくことが重要なことだというふうに考えているところであります。 あわせまして、清掃活動につきましては、またごみ拾いの時期でありますとか場所、こういったものの設定について、今ご例示のような各種行事に合わせながら、その年度ごとに見直しを行いまして、より効果的な清掃活動、こういったものができるように努めてまいりたい、このように考えている次第でございます。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) それでは、運動会の関係に第2質問をしたいと思います。 まず、開催の時期の関係でございます。 先ほど学校教育部長のほうから、全ての学校行事が終わって、次年度へ向けての反省点の会議体を設けているということでしたが、6月の総務文教常任委員会で私のほうで提言した答弁では、校長会、教頭会などを通じて、所管である総務文教常任委員会でこういう話があったということを伝えるという答弁がありましたが、このことは伝えましたでしょうか。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) 本市議会で行われました、この問題も含めて主要な案件につきましては、例えば定例教育委員会でも報告し、また校長会を通じ各学校にお伝えする、ないしは一種の情報を書いた広報紙ではありませんが、各学校のほう、校長先生を含めて直接お渡しするさまざまな連絡事項の中で記載してお示しするほか、指導主事の先生方の学校訪問などの機会を通じて各学校に伝えているところでございます。また、何人かの校長先生には、私も学校を訪問した際には、この件についてこういうような課題というものが議会の中ではお話をされているのだということをお伝えしたところであります。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 少し私の思いとの温度差があるのかもしれませんけど、私も非常にたくさんの保護者の方から聞いて、何とか議会の場でということで、市民からの声を寄せていただいて提言したつもりですが、ペーパーも含めながら口頭でも伝えたということですが、既にいろんな議論が展開している学校があるんでしょうか。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) 先ほども申し上げましたように、運動会の反省そのものにつきましては全ての学校で行われております。その中で、具体的に6月実施について課題となることがその反省会の中で出た学校につきましては、具体的には今2校あるというふうにお聞きしているところであります。ただ、その2校も、そのうち1校については、6月開催の場合、第2週に時期を早めたほうがいいのではないか、こういうふうな議論、また6月の時期をいずれか変更してはどうかということが話し合われた学校もございますが、さまざまな行事との関係からこの時期しかないという結論となって、6月実施を次年度についても継続するという結論に至った学校があるというふうに聞いております。 また、保護者、地域から6月実施についてどうなのだという声が上がった学校も複数ございます。そういった学校につきまして、押しなべて、なぜ6月に実施するのかということを学校からの年間行事との兼ね合いの中でご説明をした上で、保護者、地域の皆さんが、これが完全に了承されたかどうかというのは別でありますけども、学校側に対しては一定の理解を示したという報告を受けております。個々の学校の事例を聞いておりますけれども、ちょっと煩瑣になるので、詳細については省略させていただきますが、全体としては、保護者からも確かに議員ご指摘のとおりご意見があったと、その上で、学校側としては年間行事の説明を行った上で、どうしてもこの6月が今の中では次善の案である、それについては一定の理解を得たと、このような形で理解をしておるところであります。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) すぐに結論が出る話じゃないところもありますし、継続して保護者を含めて議論をしていかなければならない課題かとは思いますが、一定の理解をしたということもありましたが、本当にそうなのか、少し疑問なところがあります。 恐らく、ことし特にひどかったんですよ。とはいいながらも、先ほど最初の質問でも触れましたが、やはり春先、釧路の場合、6月とはいえ、本来ほかの地域は初夏という言葉を使う時期なんですが、雨も降りやすい、そして気温ですね。ちょっと気象台のデータ調べてきたんですが、6月の土曜日曜、平均すると大体13度から14度、1度だけ6月11日土曜日に21度という最高気温がありましたけど、そのほかは大体12度から14度、そして雨なんですよ。 たまたまことしはこういう時期で強行した運動会もありましたが、多分今までの積年の、なぜ6月だというような思いが一気に爆発したような気がしますし、現実に、ある小学校では、来賓席である事務局のテントまで詰め寄ったというような話も聞いております。なぜこの雨の中やる必要があるんだというのまで、全部ではありませんが、そういった緊迫した場面があったと聞いております。 お孫さんの運動会に遠方から足を運んで、雨は仕方ないんですが、やはり平均して寒い、肌寒い6月に開催する運動会について、やはり私は、遠方からお孫さんの運動会を見に来てくださるおじいちゃんおばあちゃん、そして親戚の方、兄弟含めて、余りいい印象を持たないまま、釧路の印象、いい印象を持たないまま自宅に帰られるような気がしております。 学校行事における運動会の役割については、私が申し上げるまでもないと思いますが、それぞれ運動会、種目を通しながら、年の異なる先輩後輩、そして運動会をやり遂げるんだという達成感、責任感が養われた、またそういった成果を保護者の皆様にも見せる絶好の場だと思っていますので、天候のことはあるとはいえ、強行をしながら、種目を本当に一生懸命練習してきた子どもたちの気持ちを踏みにじるような、20メートル、30メートルの駆けっこで終わらすような運動会にはぜひなってはいけないといいますか、それも含めて、いろんなことがありましたんで、天候の安定している9月、10月はどうかという提言であります。さまざまな経緯があって、学校行事等々の兼ね合いもあって秋にスライドということは重々承知しておりますが、できない理由を並べないで、できる理由を見つけてください。 釧路は秋がすばらしいと思っています。ぜひ引き続き、学校での保護者を含めた議論を引き続き検討をよろしくお願いします。再度の答弁お願いします。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) 確かに、雨天の中で運動会をやるのかやらないのか、この判断も非常に学校としては厳しいものを求められる部分があり、やめたために、楽しみにしていた保護者の方から、なぜやめたのかという厳しい叱責の声がかかる場合もあれば、逆に、なぜこんな天気の中で強行したのだという声がかかることもございます。 しかし、この時期、6月、比較的新年度入りまして学級の編制も終わり、子どもたちがそろそろクラスになれたという中での運動会の開始の時期は、また教育的にも一定の意味合いがあり、学級集団、これをつくっていく上で運動会の準備というのが非常に効果的であるという、こういう側面もあわせて検討しながら、ただいま議員ご指摘のとおり、何より教育の一環でございますので、教育の成果を十分に子どもたちに還元できるように、また保護者にもその教育の成果というのを見てもらえるような、その形のためには何がいいのか、これにつきましては各学校単位でさまざま今後とも検討を進めていくべき課題であるというふうに認識をしております。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 附属小学校がたしか先週やったと認識しておりますし、今、釧路市内の公立の小学校は修学旅行が、私たちのときは5月、6月だったように記憶しておりますが、今は秋ということですが、それでよろしいでしょうか。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) 学校の行事の時期でございますが、修学旅行については押しなべて、小学校については第6学年で実施をし、8月末ないしは9月初旬の実施が多いと、このように聞いております。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) この問題ばかりやるのもあれですけれど、とにかく運動会は主役は児童、子どもです。それまで一生懸命練習してきた成果の場を、時間短縮含めて、成果、場面として発揮しづらい環境での運動会はなくすべきだと思いますし、それには、繰り返しになりますが、天候が安定している、同じ14度、15度でも比較的暖かく感じる秋に運動会をやるべきだと私は強く思います。 繰り返しになりますが、引き続き私もこの問題については私なりに調べながら、そして保護者の方の声、そして児童、子どもたちの声も聞きながら、引き続き提言ないし意見を申していきたいと思っています。 最後に、教育長、この件について、運動会の開催時期の問題についてどうお考えか、お答えください。
    ○副議長(畑中優周) 教育長。 ◎教育長(林義則) ことしの6月の運動会、私も近隣の学校の運動会を訪問させていただきました。雨降りしきる中、学校長は、中断すべきかどうするか、競技を早めて進行を終わらせようかと、非常に苦慮しておりましたし、PTA、お手伝いいただく役員の皆様にも大変な苦渋の選択をしていただいたと、こういった状況を見てきているところでございます。 議員は、釧路の9月、まさに秋晴れのもとでという、こういったお気持ち重々理解するところでございます。そういった中でも、学校1年間、教育課程に基づく運動会であり、また先ほど、秋、学芸会、それぞれ目的、意義を持っております。学校では、都度大きな行事の終わるごとにさまざま反省会を開きながら、次年度のよりよい方策を検討するという、先ほどの答弁のとおりでございます。今後とも引き続き、各学校においてこのことについて検討していただくように、私のほうからも校長会を通じてお話をさせていただきます。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 釧路市民、そして保護者の皆様からも、実際に声にならない声もあるということを十分認識の上、引き続き検討のほどよろしくお願いしたいと思います。 運動会の関係で、組み体操、いわゆるタワー、ピラミッドの関係で触れておきたいと思っております。 部長からあったとおり、何校かは組み体操を、メモがなくなってあれなんですけど、何校かやっていると。事故についても、練習中の、2段でしたか、2段の事故があったということです。 組み体操、私もちょっといろいろと本なりネット等々で見たら、非常に賛成、反対の議論がすごく活発で、一長一短があるようなところがあります。単純に事故が多いからやめるべきだというようなことも、私はそういう考えでもありませんし、やはりそれなりの歴史のある組み体操だと思っております。 こういった数が少ないとはいえ、組み体操、タワー、ピラミッドの種目がある学校についてはどんな安全配慮について指導をしてきたのか、お答え願います。 ○副議長(畑中優周) 学校教育部長。 ◎学校教育部長(高木亨) 安全面の配慮などの指導についてのご質問でございますが、私ども教育委員会としましては、組み体操による事故の防止に向けて、昨年になりますが、11月に、体育活動中の事故防止に向けたチェックリストを全学校に配付したほか、本年3月には、組み体操などによる事故防止についての通知文送付にあわせて、児童の発達段階や技能の習熟程度、これらを考慮して指導に取り組むように、各学校のほうへ指導してきたところでございます。 今後とも、組み体操を含む体育活動中における事故の防止については、学校訪問指導などの機会を捉えまして、万全を期すよう指導を徹底してまいりたいと考えているところであります。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 物の本によりますと、10段、11段というピラミッドのタワーを含めたピラミッド、タワーの場合は、一番下の子どもたちは約200キロぐらいの負荷がかかるということで、自分の体重の3倍から4倍の負荷がかかって、非常に根性だけでは、頑張りだけでは、そういうようなことが言っていられないような状況ということも聞いております。 組み体操、タワーが完成して、10段が完成して、上で手を上げてと、非常に感動的なことではありますけれど、やはり教育の中でけがのしやすい、重大なけがになりやすい種目については、高層ということも取りやめながら、この種目の危険性を十分に配慮しながら、運動会での種目選出については配慮のほどよろしくお願いしたいと思います。決して、いろんなものにはリスクがつきものということも重々承知ですが、大きなけがにつながりやすいことは教育の現場から排除すべきだと私は思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 引き続き、ホストタウンの関係ですが、いろいろと3次の登録へ向けて動いていることについてはよく理解できました。ぜひとも、従来からベトナムとの関係については深い経済的な関係、そして人的な関係もありますので、ぜひ登録が成功することを祈っておりますが、登録なった場合に、財源についてはどんな財源の確保ができるのかということをちょっとお答え願いたいんですが。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) ホストタウンに登録された場合の財源、主に国からの財政支援でございますけれども、相手国の大会関係者との交流や招聘に要する経費、また合宿に関する経費など、交流計画に登載された事業に対して、対象経費のうち一般財源合計額の2分の1について特別交付税措置がなされることとなっております。また、事前合宿に活用する既存のスポーツ施設を国際競技連盟基準に適合させるための必要不可欠な改修事業に対して、地方債の措置が受けられることとなっております。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) オリンピックのホストタウンも含めた事前の合宿については、非常にスポーツ関係者ほか市民も非常に期待の大きいところでございます。2020年は間もなくでありますし、事前合宿について、ホストタウンの登録と並行しながら、スピード感を持ちながら対応のほどよろしくお願いしたいと思っております。 ベトナムに絞ったのは、ベトナムのほかにも交流できそうな相手国が議論の中ではあったでしょうか。ベトナムのほかにということですが。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) もちろん検討におきましては、海外の姉妹都市、また同じく名誉総領事等がいらっしゃる国等も検討の中に入れておりましたが、やはりベトナムが一番今後の交流においても非常にやりやすいといいますか、密な交流を行えるということで、ベトナムに選定されたところでございます。 ○副議長(畑中優周) 松尾議員。 ◆23番(松尾和仁議員) 競技種目は何でしょうか。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 競技種目につきましては、もちろんベトナムのオリンピック参加選手がいる競技種目となります。ちなみに、リオオリンピックでいいますと、陸上、競泳、柔道、レスリング、体操、射撃、重量挙げ、ボート、バドミントン、フェンシングなどさまざまな競技に参加しておられますが、私どもの施設の中で国際競技連盟の基準に合う施設、その中でできる競技ということになりますと、できれば湿原の風アリーナ、また陸上競技場を使った競技に絞ってまいりたいと考えています。  (23番松尾和仁議員「終わります」と呼び、議席に着席) ○副議長(畑中優周) 次に、6番戸田悟議員の発言を許します。 6番戸田悟議員。 ◆6番(戸田悟議員) (登壇・拍手) 発言通告をさせていただいておりますが、先ほどまでの質問の中で私の質問と趣意が若干重複性が生じている部分がありますが、そのまま発言をさせていただきますので、ご理解をいただきたいと思います。 まず初めに、観光立国ショーケースとまちづくりの進め方についてお伺いをいたします。 観光立国ショーケースの予算支援要望事項の一覧と規制緩和等要望事項の一覧が明示されましたが、6月下旬に観光庁に提出し、その後、観光庁からの指示に基づき修正等を行った現時点のものであり、今後も追加や修正が想定されるとしておりますが、事業の要望事項の追加なのか、現時点の事業であるプロジェクトの具体的な実施内容の追加並びに修正が想定されるのか、明確にお示しください。 支援要望と国等直轄要望にプロジェクト名が分類されておりますが、想定している支援要望先府省庁の事業内容を見て、全ての事業が認定され実施して平成32年度まで完結することを予測するならば、観光ショーケースの推進において、担当者が通常職務との兼務で仕事を進めていく状況ではないこと、関係する提案の実施主体、地方公共団体、連携する民間事業者等と連携協議や詳細事業の推進などと支援要望先府省庁との調整確認や打ち合わせなど、書類作成や事業の進捗などのかかわる問題対処など、今後の観光ショーケースの推進については、平成32年度の事業終結まで専門分野として体制を整えて、歴史的事業の推進とともに、将来へ継承するまちづくりを確立する認識を持って進めることであり、失敗が認められる事業ではなく、重い責務とともに、なし遂げなければならないことの使命が釧路市にある事実から、早急に検討協議をされ、特命での体制を整えて進めるべきと考えますので、見解をお示しください。 釧路市まちづくり基本構想策定方針で、釧路市観光振興ビジョンと整合性がとれた内容にすると明示しておりますが、観光ショーケースと釧路市観光振興ビジョンとの整合性はどのように図って、策定中である新しい釧路市観光振興ビジョンの完成を導くのか、見解をお示しください。 国等直轄要望で示されている世界とのかけ橋、陸海空交通ネットワーク整備1で、具体的な実施内容の、国道240号、国道38号、44号の無電柱化とありますが、連動する自然環境において提言をさせていただいて協議が進められている高圧電線の無鉄塔化についてはどのように判断されているのか、見解をお示しください。 同じく、JR車両整備更新等促進施策の整備拡充、インバウンド利用率の高いJRにおける老朽化車両の整備更新や機能強化への支援、特急スーパーおおぞら、SL冬の湿原号、くしろ湿原ノロッコ号と示されているのは、鉄道高架を進める基本的考え方から進められる支援策の要望なのか、見解をお示しください。 観光立国ショーケースに選定され、訪日外国人旅行者を地方へ誘客するモデルケースを形成する取り組みであり、多くの外国人旅行者に選ばれる観光立国を体現する観光地域をつくり、観光立国ショーケースの形成を図ることでありますが、選定から予算支援要望に至るまで、なぜ音別の富貴紙は、和紙として25年の長きにわたって築いてきた文化であり、伝統として導いて今日を迎えており、地域の財産であるとともに、外国人も世界的に認められた和紙の中でも日本で初めてフキの皮の繊維を原料としている世界に類のないものであります。音別地域のプロジェクトとして最大の機会であり、産業化への連動にもなり、外国人の誘客と体現する観光地域とし形成することが可能な素材は数多くある中で、推進する意識が生じていないのか。 釧路市のまちづくりとしての根幹を左右することの意味合いも考慮し、計画的並びに年次的に進める内容として、釧路市の考え方は明確に持っているのか、見解をお示しください。 次に、駅周辺市街地整備と連動するまちづくりの進め方についてお伺いをいたします。 釧路市は、先を見据え、生産都市として築かれてきた高い技術力や人材、先人から受け継いだ文化、豊かな自然環境など、釧路市らしい強みを生かしていくことを決意し、さらなる発展のために地域が一体となって、目指すべきまちの姿を共有しながら主体的にまちづくりを進めていくことを理念として制定された釧路市まちづくり基本条例のもと、都市経営の視点による新たなまちづくりの指針として釧路市まちづくり基本構想を策定し、東北海道の拠点として持続可能なまちを築き、地域の強みを生かしたさらなる飛躍を目指すべく、方針を明確にされました。 特に、分野別横断的に策定されている個別計画との整合性も図られるとしておりますが、基軸として連動した考えを明確にしなければならないのが、平成26年に改正された都市再生特別措置法及び地域公共交通活性化再生法に基づき、都市全体の構造を見渡し、居住機能や医療、福祉、商業などの都市機能の誘導と、それと連携した持続可能な地域公共交通ネットワークの形成を推進する立地適正化計画と地域公共交通網形成計画の作成が時間的に限られている中で、決断を明確にし、方針を市民並びに経済界に明示しなければならないこと、国に対して期日までに計画を申請し、予算措置等での支援体制を導くことであります。 9月5日には、釧路駅周辺まちづくり検討委員会有識者検討部会より中間報告を受けて、記者会見の席上、鉄道高架化を前提に駅周辺の再整備を検討していく考えを蝦名市長は表明をされております。駅周辺の市街地整備の整備手法の実現に向けた具体的な構想や財政負担やスケジュールを含め、関係機関との協議もされていくと考えます。 鉄道高架化だけで駅周辺市街地の抱える課題が解決されるものではなく、地域公共交通、公共施設再編、中心市街地活性化など、まちづくりと連動し、密接に関係するさまざまな施策と連携し、整合性や相乗効果等を考慮し、総合的な取り組みとして進めていくことが重要であります。このことが国の省庁横断的な支援を受けることに連動することから、大胆な発想と次世代への継承と東北海道の拠点都市として持続可能なまちづくりの進め方と考えていくならば、駅周辺の市街地に市民を初め多くの人が動いて活力を導く環境になるには、現在老朽化が著しい市民文化会館を誘導し改築すること、あわせて市立美術館も誘導し、複合施設として2ないし3の公共施設再編の複合化が必要と考えます。 鉄道高架を前提に検討される駅舎はもとより、併設されるべき施設として、釧路市役所本庁舎の誘導、釧路市に貢献度の高い大型商業施設の誘導、市民の台所であるとともに観光客の認知度が高い和商市場の誘導とともに、東北海道の連携する全ての自治体の物産品と、姉妹都市、友好都市、観光交流都市などを含めた情報発信を連携させた観光物産情報センターの設置など、一体となったまちづくりであることから、鋭意検討並びに協議され、公民連携のモデル都市として推進が求められるコンパクトシティの形成にも合意していくことであります。 まちづくりとともに、駅周辺市街地整備と連携し、地域全体を見渡した面的な公共交通ネットワークの再構築が必要となり、駅舎前から乗降できる体制の公共交通の形成と、拠点エリアにおける循環型公共交通の形成と、コミュニティーバス等による支線輸送から幹線につなぐ地域公共交通のネットワーク構築も、期限をしっかり見きわめて検討協議が進められていかなければなりません。 立地適正化計画と地域公共交通再編実施計画が連携しなければ好循環は実現しないのが事実であります。東北海道の拠点都市として持続可能で、さらなる飛躍へ、駅周辺市街地整備と連動するまちづくりの進め方について、見解をお示しください。 駅周辺市街地整備のもう一つとして、新図書館が入居する新道銀ビルの建設が始まって、市民にとってはオープンを心待ちにしている一方で、費用として、入居に際し賃貸借契約に生じるその賃料がどのように決定されていくのかと大きな関心が寄せられているのが現況であります。 そこで、賃料協議の進捗状況について、6月定例市議会以後、新図書館の運営を進めていく上で、あらゆる必要条件を踏まえて、市民にとって最良と判断できる賃料の協議を行っていると考えますので、現段階での協議の進捗状況について明確にお示しください。 これで1回目の質問を終わります。  (6番 戸田 悟議員 質問席に着席) ○副議長(畑中優周) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 自民クラブ戸田悟議員の一般質問にお答えをいたします。 私からは、駅周辺整備と今後のまちづくりについてお答えをさせていただきます。 東北海道の拠点として釧路市が将来にわたって持続可能なまちを築くことが今私たちに課せられた使命であると考えており、現在策定を進めております釧路市まちづくり基本構想では、こうした将来を見据えたまちづくりの構想を取りまとめていくこととなることから、面的な整備だけでなく、分野横断的にさまざまな取り組みを進めていかなければならないと考えております。 今後のまちづくりを考える上では、人口減少、高齢化の進展により市街地の人口密度が低下することで、日常生活に身近なサービスを受けることが難しくなるとともに、働き手の減少などによる地域経済の活力の低下や、高度成長期以降に整備された公共施設や道路などの公共インフラの老朽化、更新時期を迎え多額の費用が見込まれるなど、行政サービスの低下も懸念されます。 こうしたことへ対応するため、コンパクトなまちづくりを念頭にした都市の骨格を再構築し、老朽化した公共施設の更新も含めた都市機能再配置も重要であると考えております。国におきましても、将来の人口減少に対応し、地域の実情に合った居住を誘導する区域を設定し、その内側に医療などの都市機能を集積させた拠点を設け、コンパクトシティ・プラス・ネットワークの考え方のもとで、拠点間を公共交通により結び、誰もが歩いて暮らせるコンパクトなまちづくりを進めるため、地方都市の都市機能を再構築する計画として立地適正化計画及び地方公共交通網形成計画は位置づけられております。 駅周辺も含めた都心部につきましては、立地適正化計画において広域中核拠点として位置づけており、駅南北の隘路を解消するとともに、高速道路との結節により広域的に人流、物流を有機的に結びつける重要な施策であると、このように認識しております。 都市機能の集積を図る上では、議員ご提案のとおり、公共施設の複合化や商業施設などの集積も重要であり、経済活動の活性化なども含め、幅広い検討が必要であると認識しております。今後、東北海道の拠点都市として、これまでの取り組みはもちろんのこと、次の世代につながる都市機能の集積のため、立地適正化及び公共交通網の再編と駅周辺整備も含めたまちづくりをしっかりと進めてまいりたいと考えております。 私からは以上であります。 ○副議長(畑中優周) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) (登壇) 私からは、観光立国ショーケースにおけますまちづくりにつきまして順次ご答弁させていただきます。 まず最初に、観光立国ショーケースにおけます観光庁への要望事項についてのお尋ねでございます。 観光庁に提出をいたしました要望事項につきましては、全ての項目の事業実施が今時点で決定しているということではなくて、今後、国の担当省庁や市の担当部署との間において、より具体的な協議が行われ、調整が調い、事業実施のめどが立ったものから順次事業化がされるというふうに認識をしてございます。 また、今後の要望事項の追加または修正等につきましても、庁内はもとより、DMO候補法人でございます観光協会や経済界などとも連携を図りながら、随時観光庁と協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、ショーケースにおけます推進体制についてのお尋ねでございます。 観光立国ショーケースにつきましては、訪日外国人観光客の拡大に向けて全庁的な連携により取り組んでいくものというふうにいたしまして、庁内にプロジェクトチームを設置して推進をしているところでございます。今後、各部署におきまして、具体的な事業実施が想定されているところでございます。 観光立国ショーケース事業は、釧路市が名実ともに観光都市へステップアップするための取り組みであるというふうに認識をしてございまして、次年度へ向けた組織体制につきましては、より強固で実効性のある体制となるよう、総務部と協議を重ねながら検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、観光振興ビジョンとの整合性についてのお尋ねでございます。 観光振興ビジョンにつきましては、釧路の観光振興のかなめとしてこのビジョンを活用してございまして、今回の観光振興ビジョンの改定につきましては、観光立国ショーケースにおけるインバウンドの対策や広域連携、また交通インフラ整備などの視点を加えながらしっかりと考えていくことが非常に重要なものというふうに認識をしてございます。訪日外国人旅行者が大幅にふえることにより、観光産業が成長し、また他の産業への経済波及効果の視点にも十分配慮をしながら、観光立国ショーケースとの整合性を図りつつ、観光振興ビジョンを策定してまいりたいというふうに考えているところでございます。 続きまして、国の要望項目の中で、自然環境に配慮した高圧電線の無電柱化についてのお尋ねでございます。 観光立国ショーケースにおきましては、観光地の魅力を高める取り組みとして、景観や自然保護といった視点は大切なものと認識をしてございます。まずは、国道の無電柱化というものをしっかりと進めながら、さまざまこの後に観光庁と相談をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 続きまして、JR車両整備更新等の促進施策についての整備拡充についてのお尋ねでございます。 このショーケース事業は、2020年までの事業を想定しておりますことから、JR関連の要望事項につきましては、鉄道高架化を進める考え方とは別に、訪日外国人観光客のための交通インフラ充実の観点から、老朽化したJR車両の更新整備や駅の機能強化などの要望等をしているところでございます。 続きまして、音別の富貴紙についてのお尋ねでございます。 ショーケースとの関連でございますが、この音別の富貴紙につきましては、音別地域が誇るべき貴重な地域資源であり、釧路の大切な伝統文化であるというふうに認識をしてございます。現在、担当されています部署のほうでは、事業化の可能性や文化伝承のあり方など、富貴紙事業の方向性について検討されているところでございます。 この貴重な地域資源を訪日外国人観光客にも体験していただくことにつきましては、事業化や文化伝承の方向性を見定めながら、庁内プロジェクトチームの中でも議論をしていきたいというふうに考えてございます。 私からは以上でございます。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) (登壇) 私からは、新図書館の賃料協議の進捗状況についてご答弁申し上げます。 賃料の協議につきましては、6月定例市議会終了直後より精力的に行っており、これまで4回の協議を行ってまいりました。協議におきましては、不動産鑑定結果をもとに、より市の負担が少なくなるよう協力を求めながら話し合いを行った結果、現在、双方の意見の一致が近い状況まで来ていると認識しております。 私からは以上でございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 答弁をいただきましたが、駅周辺市街地整備と連動するまちづくりの進め方につきましては、総体的に今市長のほうからご答弁いただきました。そして、現状だけではなくて先々を考えられる公共の施設の再編ですとか、そして動線がどういうふうになっていくかということも、今後これを協議していくことに重要になってくると思います。公共交通は当然でありますが、まちとしての動線がどういうふうになったときに公共の再編をどういう配置をしてやっていくかというのが非常に重要になってくるという、私自身は受けとめています。 それで、先ほど、和商市場の誘導ですとか、これは駅のほうに誘導するわけでありますが、そういう動きをしていくと、駅西の地区が、今閉店をした元長崎屋でアベニュー946、そして元パルコの建物、そして和商市場が動くことによって、あの一画全体がオープンになってくる、それがこの駅高架と連動するときに非常に本当に求められる環境に導くため、行政として民間側と協議をして一気に進めて、環境になっていくだろうというふうに思います。 そういう意味では、明確に庁内協議をしっかりとされて、体制を整えてくると思いますが、骨格が決まった段階で、市民なり経済界に対して、将来方向としてこういうふうにしていくというものを明確に打ち出すことが重要であると思います。この点について見解をいただきたいんですが。 ○副議長(畑中優周) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 駅周辺まちづくりにつきましては、さきに有識者検討部会のほうからの中間報告もいただいて、その調査の結果に基づいた知見による報告、提言がされております。それとあわせまして、私ども庁内におきましては、現在、都心部まちづくり検討について鋭意庁内検討を進めてございます。この点については、ご質問にありましたように、駅周辺地区の持つ機能として、観光の観点も含めて、部局を超えて鋭意検討を進めている段階でございます。 これまでの培った都市計画のゾーニングとあわせて、それぞれどういった機能が必要なのか、これは鋭意検討している段階でございますので、その骨格が固まった段階ではお示ししてまいりたいなというふうに考えてございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 基本的に考え方をしっかりお持ちで進められているということで、敬意を表したいと思います。 それを進めていくときに、経済界側は、今までもそうなんですが、やるという、こういうまちづくりをするというときには流れだけで進んできているんで、これが先々を考えたときに、釧路市としてこういうふうに駅周辺市街地整備は行きますというものを明確にした上で、その段階からいろんな協議を段階を踏んで進めていくという手法をとるべきだというふうに思います。要するに、経済界の方々は、市が明確に打ち出してくれないから自分たちのそういう動きもできないし、なおかつどういう将来像を築いていいかということにとまってしまうと、そのうちに実際の売り上げも、和商さんで例とると、3分の1くらいに一気に落ちてきて、その現状を今維持しているというのが実態であります。 そういうまちづくり全体を考えたときに、やっぱり方向性、若干変わるんであれば変わったときに明確にすればいいわけですから、打ち出す方針は早目に打ち出して、そして時間をかけて形をつくって協議をして、公民連携の体制を築いていく、それがこの先の将来、20年30年先、そして50年先に、やっぱりあのときの決断と行動が間違っていないという形になろうかと思います。そういう意味では、蝦名市長を初め今の理事者の皆さんのあらゆる判断とご苦労が報われるときになると思いますんで、そういう先んじて内容を確定したときには市民や経済界に対して明確に発言を、方針を明確にして行動していくと、この件だけ確認したいんですが。 ○副議長(畑中優周) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 現在検討しております都心部まちづくり検討の庁内検討の暁には、外部組織の方々との情報提供を図る、これは商工会議所など経済界の方々も入ることとなってまいると思います。そういった中で意見交換を図ってまいりたいと考えてございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 意見交換だけで終わってしまうとまちづくりが動かなくなるというのは今までの常であります。ですから、打ち出すことの勇気を持っていただきたいと思います。 その上で、今までも釧路市のまちづくりが何でおくれてくるかというと、必ず学者の皆さんの意見を聞いて、その上で結論を出して、2年から3年おくれる。これおくれると、5年、10年って簡単におくれるんです。まちづくりがそのときの判断、行政責任を持って前に進めれば、そんなに経済の実態とはずれが生じない。ですから、それを今皆さんが実際に感じているはずなんです。 ですから、今回も、用意周到と言ったら失礼ですが、念には念を押して、津波の問題から道路網の問題から全て判断の上で将来方向に導く段取りをしてきているんです。ですから、これから先はもうそういう全体の協議をしてきていますから、明確な考え方を持ったときには方針を打ち出して、将来はこういうまちづくりを時間がかかるけども進めていく、このことを明確にしていただきたいという今聞き方をさせていただいています。この件についてだけ見解をいただきたいんです。 ○副議長(畑中優周) 総合政策部長。 ◎総合政策部長(岡本満幸) 都心部まちづくり検討とあわせて駅周辺整備につきましては、現在、企画立案の段階でございますが、今後の整備の推進に向けては、ただいまのまちづくり検討、そして現在調査を行っております全体事業費の試算、そしてそれらに基づく整備効果の測定、これらを着実に進め、国や北海道、事業者でありますJR北海道様と情報交換を重ねて判断していくということと考えております。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 判断をされたときに、市民なり経済界に対して将来的にこういうまちづくりでこれから進めていきますということを明確に打ち出すべきでないですかということなんです。これから段階を踏んでいくというのはわかります。これも経済界も市民の皆さんも知っています。時間がかかるんです。10年たつのか20年先なのかはわかりません。しかしながら、釧路駅周辺としてまちづくりの再編をしていくときに、こういう方針のもとにこういう形のまちづくりをしていきますというのを明確に打ち出してくださいということを、きちっと固まったときには打ち出してくださいということなんですよ。それ以上のことを言っているわけでないんですよ。そして、経済界の方々が皆さんと協議をして、前へ進んで、まちづくりで一体感となって進めるように、そういう発言を発信をしてくださいということだけなんです。そのことについて見解をいただきたいということです。 ○副議長(畑中優周) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まさしくまちづくりに向けてどうやって進めていくかということの極めて大きな進め方ということになると思っています。いろんなことを考えて、どちらが、誰がとか、こういった形の中に対して時間を費やす、スピードがあるときはある、しっかりとまた市民との思いを受けとめる、そういった部分の中で、さらにその子細を含めた中でのご指摘と、このように考えている次第であります。 やっぱりこの中で、私は駅も含めたまちづくりの中のさまざまな機能というのは、ある意味インフラと言ったらいいんでしょうか、さまざまな成長発展していくための基本的な社会資本というふうに考えております。その社会資本というものをどうやって生かしながらまちづくりを進めていくかということになるかと思っているわけであります。現在まだその社会資本というものにつきましては、今その優位性というか、より効果的であるということが示される中でありますので、ここをしっかり議論していきながら進めていきたいと思っています。 その中で、そういったインフラ、社会資本、基盤、これを使ってどのような活用ができてくるのかということは、早い段階で皆さん方とも話をしながら、ともにこの釧路が中心地として、そしてさらに発展できるような、こういった共通のスタンスの中で進めていけるまちづくりというのをつくっていくように進めていきたい、このように考えている次第であります。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) まちづくりの進め方は全て市長がおっしゃったとおりだ。間違ってはいませんし、そう望んでいるのも、市民、経済界も一緒だと思います。ただ、そういうものが固まったとき、これが2年先になるかわかりません。1年先で固まれるかもわかりません。そのときに、今、共有して協議をしていきますから、公にしっかりと発信をしてください、そういう思いだけでなくて、中心市街地、駅を周辺とした市街地整備はこういう形でこういう将来のためのまちをこういう形で明確につくるために進みますという、そういう発信をしてくださいというだけなんです。そのことを、そういう準備ができたとき、明確に市民、経済界に発信をしてくださいということなんですが、この件についてもう一回見解いただきたいと思います。 ○副議長(畑中優周) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まちづくりの中で、やはりさまざまな民間も含めた市民の方々が活性化を進めていくような、こういったインフラ、つまり基礎ですね、基盤です。こういった部分については、やはり行政体がしっかりとこれはまた皆さんに説明もしていきながら、そしてまた協力いただきながら進めていくことが必要だと思っています。またその次に、経済活動でありますとかそういった個別、そこのところにどこまで計画という形の中で話ができるか、やはり私どもはそういったインフラ、基盤、そこの中で生かしていく中で、ここをどうしていこうと、こういった声というものが上がってくることが重要な部分になってくるんではないかと思っています。 私どもとしては、そういったしっかりした将来を見据えた計画というものを出していく中で、その中でまた、まさにまちは全ての市民の方々がともに築いていくものでございますので、そういった機運が高まってくるように進めていければと、このように考えております。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) それでは、そのように進めていただいて、公民連携でしっかりとした市街地整備ができるようにお力添えをお願い申し上げます。 次に、観光立国ショーケースの件なんですが、富貴紙の件です。 これは以前から提言をして、産業化をするように、釧路市まち・ひと・しごと創生総合戦略にも記述をしていただいて、その取り組みは今日まで続いております。なぜこの件を上げたかというと、今回に全部示された事業の要望事項等の一覧表を見たときに、阿寒湖畔初め阿寒、要するにもとの釧路市の関係するもの、しかし音別町に関するものは一つもないんですよ。 まちというのは一つであって、全ての強みを生かすというのが市長が発言してきた思いであります。音別の基軸は、基本的にはこの富貴紙をなくしてはならないという絶対の思いで、前議員でありました菅野猛議員がずっと質問をしてきました。私は、おやめになるとき引き継がせていただいて、今の産業化の提言をしてきました。 まちの方々も一緒です。行政センター長も地域経済の皆さんと協議をして、できるだけ早くそれが事業化できるように努力をされたのも知っております。なぜこういう部分を今回の観光ショーケースの中で1つだけでも音別町にかかわる問題、将来にとって外国人が来てこれを体感することにどうなるかということを協議をして、この1つでも載っけられなかったのか、これから載せていって追加で進めれるのか、この辺について見解をいただきたいと思います。 ○副議長(畑中優周) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 今回のショーケースに係ります要望関係の事業につきましては、今段階で取りまとめた現時点のものでございます。今回のショーケースの推進に当たりましては、庁内各セクションの協力を得ながら全庁体制で臨もうということでございます。 そういう意味では、音別の富貴紙についてもさまざま、訪日外国人来訪者の誘導という形の中でどのような役割を持てるかということはこのプロジェクトの中でも今後話していくことは必要になってくるかなと思ってございます。現時点で入っていないということですが、今後の追加ということについては、それは先ほど申しましたけれども、可能だということでございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 観光客に選ばれる、訪日外国人に選ばれるというのが基本的になっているんですね。ですから、私たちが選んでいただくためにきちっとしたものをつくり上げて国に認めていただくことをすれば、音別の富貴紙も認めていただける、そうすると補助制度も早期に入って産業化にも結びついていく。以前からも機械の2種類も提言して、行政側は知っているはずなんですよ。あとは基本的な富貴紙のきちっと伝承できる体制を確立できれば、産業化として動いていくんです。そうすると、まちは一変してくるんです。 以前から言っていたように、そこを基軸にして音別の産品が全部そろって、まちとしてどうなるかといったら、道の駅にも変わっていくんです、自動的に。そして、音別にきちっと今立地をしていただいている企業の協力もいただくということが重要になってくるんです。このタイミングを失えば、毎年そうでありますが、あっと気がついたときには商店だったり企業が破綻をしているというのが実態として今生じているんです。そういうところまで考えたら、まちは一つなら、こういうチャンスを逃したらだめだというのが本来の考え方であるべきなんです。どうやったら導くかというのを皆さんも検討するべきなんです。 そして、選ばれるため、寄っていただくため、動いていただくための手法をつくるのが我々の仕事なんですよ。だから、今までは遠かった、1時間半かかった音別が、今1時間でもう着いちゃうんです。そういう時代なんです。ですから、方法論を考えるのが行政マンの仕事であります。そして、経済界と一体となってまちづくりを進めていく。 ですから、追加で進めれるということがあるんであれば、もう一度この富貴紙をベースに乗せるための検討をしっかりしていただきたい、このことについてもう一度見解をください。 ○副議長(畑中優周) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 現段階で、音別の富貴紙、本当に貴重な地域の文化だと思いますが、さまざま今後の事業化について現在方向性を探っているというような段階であるというふうに承知をしてございます。その辺も含めながら、関係する音別町行政センター等も含めてしっかり考えていきたいというふうに思ってございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 検討していただくということは、皆さんがリスクを背負う部分があるわけですよ。ですから、いろんな部分を調べていただくのは結構ですが、行政が明確にこういうふうにやるという記述をしたんであれば、それをすぐ全て施設も全部行政で補って民間の人が運営をしっかりやっていくという体制くらいつくっていくのが本来の公民連携というスタイルになるんじゃないですか。全て民間で、音別でやろうとしたらできません。はっきり言います。もう少し音別町自体の将来を考えたら、どういうふうにすることが正しいかって議論できるはずです。そして、いろんな制度資金を導入して、実際にそれが産業化になれば雇用もふえますし、障がい者も仕事として携わることができるんです。音別のまちはちゃんと安定した生き方ができるように変わってくるんですよ。そこの根底まで一度下がってみて、どうつくるかというふうに協議をするのがプロである皆さんのお仕事なんです。 もう一度そういう踏み込んだ協議をしっかりとして、今一生懸命情報共有したり指導いただいているもの、これはこれで動かすんです。産業化するために、実際に設置するためにどうするかということをしっかり本庁側の所管が動かなければ、現場である行政センターの担当官はそれ以上動けるんですか。予算配分でも、現状ではこうだって押し切るんでしょ。違うんじゃないですか。 この富貴紙については、最大限、最短で導かなければならない問題なんです。そのくらい重いということをわかって協議をしていただきたいんですが、見解をいただきたいと思います。 ○副議長(畑中優周) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 音別の富貴紙についてのご指摘でございますけど、若干認識が私のほうの思っているのとちょっと議論がなかなか合っていないなと思ったんでありますけど、音別の富貴紙は平成18年に、これは生産というか、まちの中でそういったものをつくっていくということはやめたという認識をしております。その中で、予算的には一円も使うことなく、しかし音別の学校で卒業式、そういったものの中に音別の文化というか、そこの技術があるものを子どもたちに渡すと、こういう範囲の中で扱われていたということでございます。 その中で、技術がこのまま行くとなくなってしまうということで、そういった意味で、昨年、平成27年ですね、初めてここのところの技術を残すために予算を、平成27年、間違いないかな。平成26年。平成27年だったよね。去年だね。平成27年の予算で初めてそこのところを実施したわけであります。 ですから、まちとしては、平成18年の段階でそこのところを、ここを活用しないという部分があったんです。そこんところを活用する、そのためには技術をまず残さなくてはいけない、そしてその技術を残すためにも、そしてまたそこからしっかり進めるためにも事業化とも考えないといけない、でもまず技術だよな、ここをしっかり残していくことによって、音別の日本でたった1つの富貴紙、和紙、ここのところが活用できるところから始まった中で、そこのところを今センターが中心となって一生懸命進めているわけでありますし、私どももその名刺等々をいろんなところの中で配りながらPRしながら進めている、これが富貴紙についての認識でございます。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 今市長が答弁していただいた行動だとかそういうことは全部理解しています。ただ、そこに来る前の今までの議会議論も全部もう一度調べていただいて、現実あった問題も整理をして、そしてそれらを越えて、今、昨年からそういう進め方をしてきているというのは事実でありますから、何が大事かというのは、私は、過去の経緯とかつくってきた経緯は、失礼ですけど過去の問題なんですよ。農業をしているお母さん方がふきっ娘を一生懸命つくっていた、今もう体も大変でなかなかつくれない、そういう現実を全部迎えてきているんです。だから、富貴紙とふきっ娘とを全部連動して、あのまちの産業として新しくつくってあげるというのが一つの将来の柱になるんですということだから、産業化の提言をしたんです。だから、そこをベースにして動き始めて、経済界と協議をして、今日の視察まで動いてきたんです。 だから、そのチャンスとして、この観光ショーケースで生かさなければ、まち・ひと・しごと創生総合戦略でこの5年間で産業化にするというふうに記述をしたんですから、だからショーケースを利用しないでとめるというのはもったいない機会をしているということになっていくんですよ。そしたら、別に5年間でちゃんと設置をしてそういう方向性を導くんですかということなんですよ。だから、観光ショーケースであれば、和紙であり、ましてやフキの繊維を使っての、外国人としては、えっ、こういうものがあるかって目の色が変わるものなんです。地元にいる人は普通に見るかもわかりませんけど。 この点をしっかり踏まえて、どういうふうに進めるかの見解をください。 ○副議長(畑中優周) 市長。 ◎市長(蝦名大也) 本当に富貴紙につきましては、まずやっぱり技術をしっかりと残すというか、そしてまた次なる後継、伝承、こういったものでしっかり進めるという、まずここが何よりも重要なことだと、このように認識をしているところであります。それゆえに、和紙の視察などを行っていって、ただそれはなぜ行うのかということは、まさしく事業化を目指すがために、そうやって持続可能な形で回転できるところを目指すためにまずそこをしっかりと進めていこうという形でございます。ですから、まち・ひと・しごとも含めたこの5年間、こういった中でそういった芽を出していくというところが富貴紙についての取り組みになってきます。 それと、観光立国ショーケースということになってまいりますと、この中で、和紙だから活用ということがあります。北海道の中では和紙は2つありまして、全国の中ではちょっと数全部覚えていませんけど、40幾つか、そのぐらいの形があります。和紙という形の中で唯一の富貴紙だから、もちろんここはPRしていきますけど、和紙というカテゴリーという形の中ではなかなか難しいことがございます。 その中で、この中の文化で出しているのは、日本の中でのアイヌ文化という、先住民族のアイヌ文化というものを発信していく中で、こういった中でショーケースと連携をとっているものでございます。ですから、ショーケースの中で世界に発信していくものと、あわせてその中に、ともに地域の中でさまざまなことを発信していくもの、ここのところは全部一緒という形じゃなく、これは段階もありますし、私どもは富貴紙というものを、これは日本でたった1つのフキによる和紙でございますから、ここは何としても残しながら、これが回転できるような仕組みをとっていきたいと、こういった思いの中で進めていることでございますので、そういった意味では思いは一緒になるのかと思っています。富貴紙についてはそうやって進めてまいりたいと考えています。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) 思いは一緒だということでありますから、この5年以内には間違いなくその体制を築いていただけるという受けとめをして、これはこれで終わらせていただきます。 次行っていいですか。 そして、JRの部分は、高架化の問題とは全く別で、整備更新や訪日外国人のために、要するに機能強化と整備更新であると。 これ担当所管では見たかどうかわかりませんが、7月15日にBS朝日で、私は録画をしましたが、放映されて、2時間42分の「鉄道・絶景の旅」というのがありました。これは旭川から網走、そして釧路、根室ということで、特に釧網線と花咲線の沿線の屈指的な絶景ポイントということで紹介して、これでJRであり釧路の湿原ノロッコ号もアップで映像で出てくるような状態であります。 その映像を見たときに、この今の質問と連動しました。車両の先端の頭部部分に亀裂が入っておりまして、非常に危険率が高いからそういうことになるんだなというふうな思いがありました。もしこれが観光立国ショーケースと連動する、我々も意識したことのない映像の部分がありますし、ふだん車でしか動いていませんから、JRに乗ったときに、要するに緑のじゅうたんの中を通って牧場が見えて牛が見えてという絶景のポイントというのがいろいろ明示されております。そういう部分も生かしていただきたいというふうに思います。これはこれで見ていただきたいと思います。 それで、次へ移らせていただきます。 先ほど図書館の件はご答弁いただきましたが、そのご答弁からすると、最終的な合意ができる段階に来たと受けとめていいのかどうか、これについて見解いただきたいと思います。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 賃料の協議につきましては、大詰めの段階に来ておりまして、相手方とはこの一両日中にも最終的な協議を行いたいと考えております。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) そういうふうになりますと、最終的な協議が近々そういうふうに進むというふうになるんであれば、いつ議会に対して正式にきちっとした報告をされるのか、この辺について見解をいただきたいと思います。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 協議結果にもよりますけれども、できれば来週月曜日の総務文教常任委員会で報告したいと考えております。 ○副議長(畑中優周) 戸田議員。 ◆6番(戸田悟議員) そうしましたら、その経緯は委員会で報告され、審議をされるということになりますが、協議がまとまった後、この賃貸借契約は、現段階で結構ですが、いつごろ締結をするというめどを立てて今進めているのかどうか、この辺も見解としていただきたいんですが。 ○副議長(畑中優周) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 賃料協議におきましては、ただいま新図書館が入居するビルの建設工事が始まっており、既に市の内部工事も着手して進めている状況にございますことから、できるだけ早く、できれば10月ぐらいには賃貸借契約を結びたいと考えております。  (6番戸田悟議員「ありがとうございました」と呼び、議席に着席) ○副議長(畑中優周) 再開を午後3時とし、暫時休憩します。             午後2時37分休憩 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  午後3時00分再開 ○議長(月田光明) 再開いたします。 次に、15番松橋尚文議員の発言を許します。 15番松橋尚文議員。 ◆15番(松橋尚文議員) (登壇・拍手) それでは、通告に従いまして順次質問をさせていただきます。 まず初めは、防災対策5点についてお聞きいたします。 この8月、記録的な気象状況に見舞われ、道内では甚大な被害が相次ぎました。お亡くなりになられた皆様にお悔やみを申しますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げる次第でございます。 停滞する前線の影響と、台風7号、11号、9号の北海道上陸、そして猛烈な勢力であった台風10号により、釧路市におきましても観測史を塗りかえる事態となりました。特に降水量と最大瞬間風速の記録更新は、今後の釧路市の防災対策を考える上で非常に重大であり、防災計画の見直しも含めた議論を進めなくてはならないでしょう。 内水氾濫と河川氾濫における水害に関しては、十分に準備する必要性を強く感じますが、まずこの点について見解をお聞かせください。 次に、避難準備情報発令についてお聞きいたします。 台風11号の影響で阿寒川の水位が上昇したことにより、大楽毛地区に避難準備情報が出され、避難所として大星会館が開設されました。避難勧告や避難指示というのはよく聞きますが、この避難準備情報というのは一般的に余り聞きなれない言葉であります。 この避難準備情報というのは具体的にどのような場合に出されるのか、そしてそれを受けて市民はどのような行動をとればいいのか、お示しいただきたいと存じます。 防災無線と広報車の巡回による広報であったわけでありますが、市の防災メールの活用も有効的と思います。市の防災メールの発信サービスは、現在、津波警報による避難勧告や避難指示の情報、一時避難施設の開設情報、津波警報の解除の情報、そして雌阿寒岳噴火情報となっております。すごく限られた情報のみの発信であり、降雨災害による避難勧告等は含まれておりません。 河川氾濫による水害は、短時間の増水により起こり、緊急を要する場合が多く、そうした場合に防災メールを活用することで、より広く避難情報を広報できます。携帯電話会社のエリアメール等もありますが、こちらも津波や雌阿寒岳噴火に対する避難勧告、避難指示が対象となっております。 防災無線や広報車での広報とあわせ、降雨災害時の避難準備情報にも拡大して防災メールを活用すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 防災の3点目は、避難所運営についてお聞きいたします。 今回避難所として開設された大星会館には最大26名の市民の方が避難されており、午後9時には阿寒川の水位の上昇がとまったことから、全ての避難者が自宅に戻り、午後9時30分に避難所は閉鎖いたしました。 私は、2度避難所を訪問し、避難所の運営、避難者の状況などを確認をさせていただきました。一度避難するも自己判断で帰宅された方、避難所閉鎖に伴い帰宅された方、避難準備情報が解除されても不安が取り除かれずに避難所に残られる方と、さまざまでございました。 最終的に、午後9時の段階で5名の方が自主避難されておりました。外はまだ雨が降っており、河川の状況も詳しくわからないままでありますので、不安は募るばかりであります。避難所に詰めた市職員の方も、現場を見ているわけではありませんので、それほど詳しい状況を把握されているわけでもありません。そういう状況下でありながら、避難されている方の不安を取り除くことができずにおりました。 この避難所の閉鎖のタイミングについて、もう少し丁寧に行うべきと考えます。客観的に安心感を与えられる情報は、残念ながら避難所にいる職員には伝わらず、避難者に安心感を与えることができない状況でありました。つまり、帰宅に至るための不安排除ができないということであります。 今後は、こうしたケースを反省として生かすためにも、避難所閉鎖のタイミングと情報の伝達についてしっかりと対策を講じるべきと考えますが、見解をお聞かせください。 また、今回の避難準備情報発令と避難所開設に伴い、大楽毛地区の防災推進協議会や地区連合町内会との連携はなされたのかどうか、お答えいただきたいと存じます。 防災の4点目は、無電柱化促進についてであります。 地震や津波などの災害時に避難経路を塞ぐおそれがあるのが電柱であります。また、倒壊した電柱があるために救命活動や火災消火活動におくれをとるケースもあり、一時停電しその後通電することにより火災が発生するケースもございます。 近年では、台風が勢力を弱めずに北海道に近づくことも多くなり、本年は、台風7号による暴風は最大瞬間風速が43.2メートルと観測史上最大を更新し、街路樹が倒れ電線に接触するなどの事態が相次ぎ、市内で多くの停電が発生いたしました。こういう事態を考えると、景観面もさることながら、やはり防災対策としての無電柱化の必要性を強く感じるところでございます。 まずは、避難経路に指定されている市道の無電柱化を進めるべきと考えますが、見解をお聞かせください。 防災の5点目として、消防団員確保について伺います。 消防団員の確保につきましては、これまで高橋一彦議員、松永征明議員も取り上げており、消防本部におかれても、また消防団においても団員確保の努力をさまざまされてきたことは理解しております。しかしながら、残念ながら、効果を上げているとは必ずしも言い切れません。 東日本大震災において、岩手県、宮城県、福島県の3県で殉職された消防団員は平成24年2月の時点で197名にものぼり、宮城県東松島市では、住民の方の避難誘導中に8名の消防団員が殉職されました。 そうした中で、団員自身が改めて消防団活動について考えたときに、やはり自分自身の生命あるいは家族のことなどを考慮すると、そこを犠牲にして消防団員として活動することが果たしてどうなのかという疑問が湧き、東松島市では震災直後の平成23年4月までに62人の消防団員が自己都合のため退団、その後、自己都合での退団者が後を絶たず、平成28年4月までで累計で219名が自己都合で退団されています。その間、新団員募集の呼びかけで、20代、30代の若年層を中心に190名が入団されておりますが、団員総数は減少し続け、震災後5年で41名の団員が減少し、定員に満たない状況が続いています。 そうしたことから、東松島市では、減少した消防団員を確保するために、50名の定員で機能別消防団を設置いたしました。機能別消防団は、5つの機能に分かれて活動します。1つが、定年により退職した団員や消防職員でつくる退職退団団員、2つ目は、1つの事業所が1つのチームをつくり、その事業所の地域内で活動していただく勤務地団員、3つ目は、配達車などの機動力のある事業所や個人事業主、アマチュア無線家の皆さんに周辺の被害状況などの収集伝達を行っていただく情報団員、4つ目は、予防活動を中心に各種行事やイベントなどで消防団のPRなどを行う予防広報救護団、そして5つ目に、ラッパ吹奏を通じて団員に号令や命令伝達を行うラッパ伝達団員の5つの種類で、機能別消防団を構成しています。 近年、消防団員の確保が非常に難しくなってきているのに加え、個人事業主など時間に融通のきく団員よりもサラリーマン団員が増加し、職場の理解は得られても、仕事を投げて災害対応までできない団員も少なくありません。ですから、平日昼間の火災出動などでは、出動人員が極端に少ない傾向にあります。 こうしたことを考えると、釧路市においても、定数に満たない消防団員の確保をする上で、昼間に活動のできる団員を確保する必要性があり、機能別消防団設立はこれらを補う上で非常に有効であると考えますが、見解をお聞かせください。 次に、観光施策について2点お聞きいたします。 水のカムイ観光圏、観光立国ショーケース国立公園満喫プロジェクトなど、釧路市の観光資源は非常に高く評価され、さまざまな施策の取り組みが動き出しました。そうした中で、丁寧かつわかりやすく、そして観光客の満足度を向上させる取り組みと、中心市街地の活性化や市民との交流など、今後の釧路市観光に大いなる期待が寄せられているところでございます。 1つ目の質問は、フィッシャーマンズワーフMOOの機能強化についてであります。 観光及び物産の振興を図るとともに、市民の利便の向上及び福祉の増進に資する施設ということで設置をされている釧路フィッシャーマンズワーフ、以下、MOOと略させていただきます。耐震旅客船岸壁に旅客船が接岸すると、その多くの旅行者がMOOに行かれます。市民ボランティアの皆さんが、釧路を楽しんでもらおうとさまざまな催しも行われ、満足度も高いのではないでしょうか。MOO本来の姿は、市民や観光客が憩い楽しむ場所としていかなくてはなりません。 八戸市では、中心市街地の活性化の観点から、八戸ポータルミュージアムはっちを建設し、平成23年2月に開館、にぎわいの創出、観光と地域文化の振興の拠点として事業を進めております。多目的広場、音響設備を整えたシアター、カフェやFM局のサテライトスタジオ、クッキング工房、多様な用途に使えるギャラリー、全面開放型の和のスタジオ、観光展示、さらには物づくりスタジオ、子どもが安心して遊べるキッズスペース、作家が創作活動できるスペース、コピー機などの利用ができるワークステーションなどが施設の中にはございます。イメージすると、現在のMOOに、市民活動センターわっとやマリン・トポスの展示などとあわせて、釧路の歴史、文化、産業、祭りなどの展示がなされているような感じでしょうか。 MOOはもともと、多くのテナントが入っていた施設でありますが、そのテナント撤退とともに、空きスペースの有効活用を進める中で、釧路市教育委員会、ハローワーク、釧路市医師会健診センター等が入居し、公共機関の占める面積が非常に多くなっております。しかしながら、MOOという施設の方向性として余りそぐわないわけであります。 移転先の問題もありますが、今さまざま観光施策において進める中で、このMOOのあり方を根本から一度見直す必要があると考えますが、見解をお聞かせください。 観光の2点目は、釧路市湿原展望台のあり方であります。 昭和59年にオープンした釧路市湿原展望台は、毛綱毅曠氏の設計された建築物であり、ヤチボウズをイメージしたその建物は、大きく動かぬ釧路湿原の景観とマッチし、訪れる方を魅了します。展示物が老朽化したため、平成19年にリニューアルし、現在の展示になり、内容も充実、特に水槽展示での幻の魚イトウは人気で、その姿を見ることができたことだけでも本州からの旅行者は満足されております。 しかし一方で、展望台というネーミングから、さぞかし釧路湿原を一望でき、そこからの風景はテレビやパンフレットなどで見る蛇行河川の風景をイメージされ、実際の風景との落差から失望される方も多いのも事実であります。実際に訪れた方からの声では、観光タクシーにお願いして回ってもらった、実際訪れてみて、なぜここに連れてくるのかが理解できない、サテライト展望台からの風景はすばらしいが、釧路市湿原展望台からの風景は期待外れとの声が聞かれました。 どちらかというと、釧路市街地の展望が開けており、湿原は遠く、しかもごく一部となっております。そのため、施設へのリピート率も低く、釧路市民も、遊びに来られた親戚や友人を連れていく施設にはなっておらず、どちらかというと、近くにあります道道の駐車帯でもある北斗展望台に行く方が多いのも現実であります。 このようなことから、まずはこの展望台というネーミングを変えてはいかがでしょう。湿原の展望がない施設に湿原展望台という名称で呼び続けることに、私は違和感を覚えます。釧路湿原資料館、釧路湿原展示館などの名称にし、展望台メーンではなく展示メーンの施設として再スタートすべきと思いますが、見解をお聞かせください。 質問の最後は、公園整備にかかわる照明のLED化についてお聞きいたします。 いかに費用を削減し効果を上げていくかを市役所内部でもさまざまお考えになっていることと思います。経費削減だけではなく、より効率的にしていくことが非常に大事な視点であります。 そのようなことを考えた場合に、街路灯などのLED化はその事業効果は非常に高く、これまで町内会設置の生活防犯灯や公共施設における照明のLED化が進められてきました。市内の公園に設置されている照明は、事件、事故を防ぐことからも、間引き点灯はできず、常に安全に配慮され、夜間点灯されています。 近年、電球型LEDの製品開発が進み、これまでは直下を照らす電球が主力でありましたが、電球を上向きに設置しても広範囲に照らすことの可能な製品も開発され、広く販売されております。公園照明の多くは、こうした上向きに電球を設置するものが多く、これまでは電球交換によるLED化は難しかったわけでありますが、それが可能となりました。 そのようなことから、6月定例会の経済建設常任委員会におきまして、この公園の照明のLED化について質問をさせていただいたところであります。 現在、市内の公園の照明灯数、年間の電気料金、電球交換に係る維持経費を試算可能な範囲でお答えください。 そして、これらをLED電球に交換した場合の工事金額の概算、あるいは電気料金等の経費削減額をお示しください。 以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(月田光明) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 公明党議員団松橋尚文議員の一般質問にお答えをいたします。 私からは、防災対策の降雨災害についてお答えをさせていただきます。 平成26年の広島土砂災害以降、平成27年の鬼怒川の決壊など、近年、大雨がもたらす災害が激甚化しており、河川の洪水だけでなく、内水氾濫または土砂災害といった災害への対応が喫緊の課題となってございます。 このような中、市では今年度、迅速な災害対応に資するよう、大雨による土砂災害等に備えて、避難勧告等の判断伝達マニュアル、これを作成したほか、市民向けに、新釧路川における洪水ハザードマップや、釧路地域の内水氾濫の危険地域を網羅した内水氾濫ハザードマップ、これを作成し、全戸配布する予定としてございます。ただ、この後、この8月には、ご質問のように、観測史上初めて1年に複数の台風が北海道に上陸するなど、今後もこうした気象環境が続くであろうこと、これを視野に入れて、そして各種のソフト対策の充実を初め、風水害などへの対策には万全を期してまいりたい、いかなければいけない、まいりたいと、このように考えている次第でございます。 私からは以上であります。 ○議長(月田光明) 総務部長。 ◎総務部長(岡部義孝) (登壇) 私からは、防災対策にかかわりますご質問4点、順次お答えをさせていただきます。 初めに、避難準備情報についてのお尋ねであります。 避難の発令には、避難準備情報、避難勧告、避難指示、この3種類がございます。うち、避難準備情報につきましては、その後の事態の推移によっては避難勧告あるいは避難指示等を行うことが予想される場合を発令の目安としておりまして、その際、市民の皆様には、家族との連絡や非常用持ち出し品の用意など避難に向けた準備、もしくは防災気象情報などに注意を払った自発的な避難、また避難するのに時間がかかる高齢の方などは実際に立ち退き、避難を開始することなどが求められることになろうかと考えております。 続いて、防災メールの活用についてのお尋ねであります。 市の防災メールにつきましては、平成19年度の導入時より、ご質問にもありました、津波警報時あるいは雌阿寒岳の噴火時の情報について発信をしてきたところでございます。しかしながら、現在のシステムは、登録者が必ずしも欲しい情報を選択することができず、また最新のスマートフォンにも対応をしていない、こういったシステムの老朽化等もあることから、今後、配信内容やシステムの変更も含めて、そのあり方について検討してまいりたいと、このように考えております。 続いて、今回、大星会館に避難所を開設いたしましたが、それを閉鎖するタイミングあるいは情報の伝達、こういったお尋ねをいただきました。 今回の避難所の閉鎖は、阿寒川の水位の上昇もおさまり、また釧路気象台と連絡を密にとり合う中で、その後の雨の降り方にも心配がなくなったと、こうしたことなどからその判断をしたところであります。しかしながら、実際に避難された方々への閉鎖の説明に当たっては、初めて避難準備情報を私どもも発令をしたということで、そういう意味では、避難準備情報に基づいて避難所を開設したことももちろん初めてでありました。こういった経験値の低さもありまして、説明に不足があった部分もあったものと私も率直に反省をするところであります。 今後は、本部と避難所との連絡をさらに密にしていくこと、あるいは避難された皆様方に対して情報を口頭だけではなくて避難所内に掲示すると、こういった工夫をぜひ検討してまいりたいと、このように考えております。 最後に、避難所の開設に伴って地域との連携はなされたのかと、こういったご質問をいただきました。 避難所の開設に当たりましては、釧路市地域防災計画に基づき、地域の利便性や安全性を考慮し、気象や災害の状況等を見きわめるなどした上で、市が責任を持って開設すべきものと、こういう認識でございます。今回、避難準備情報に伴う避難所の開設は初めてということでありましたため、大星会館の避難所開設について、当地区、大楽毛地区の連合町内会会長からもご連絡をいただきました。その際、万が一この後避難勧告等に移行した際の避難所を拡充していくことなどについてご説明をし、ご理解をいただいていたところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) (登壇) 私からは、観光施策のお尋ねに対しまして順次お答えをさせていただきたいと思います。 まず、さまざまな観光施策を進めるに当たり、MOOのあり方を見直してはどうかというお尋ねでございました。 MOOにつきましては、経済情勢や中心市街地の状況などから、オープン当初の規模の商業施設機能を維持することは困難となる中で、その全体像を釧路の都心部における市民と観光客の交流の拠点と位置づけながらリニューアルを進めてきたところでございます。しかしながら、近年、釧路市への国内外の観光入り込み客数がふえてくる中で、MOOが担う役割も大きく変化してきているものと認識をしているところでございます。 今後のMOOのあり方につきましては、このような状況も踏まえて、グルメやリバーサイド、また夕日観光など、釧路市における都市型観光の拠点施設としての魅力や機能の充実を図るとともに、市民や観光客の交流拡大とにぎわいの創出に向け、河畔開発公社ともしっかり連携をしながら取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。 また、湿原展望台の名称変更も含めた今後のあり方についてのお尋ねでございます。 釧路市の湿原展望台につきましては、施設内の展示物の改修等を行い、平成19年度にリニューアルオープンをしたところでございまして、多くの観光客の方にご利用いただいているところでございます。しかしながら、ご指摘ございましたとおり、釧路湿原を望む眺望につきましては課題があるものというふうに認識をしているところでございます。 現在、観光立国ショーケースにおいても予定しておりますこの事業の中には、釧路市湿原展望台における展示物のリニューアルや、施設からの眺望を確保するための樹木の剪定等についても盛り込まれておりまして、さらにガイド機能の充実ですとか、お客様の満足度を高めていくような取り組みを考えているところでございます。 今後の釧路市湿原展望台のあり方につきましては、これらの事業を進めていく中でしっかりと研究をしていきたいというふうに考えているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(伴篤) (登壇) 私からは、防災対策の無電柱化促進、それから公園のLED照明についての2点についてご答弁をさせていただきます。 まず、無電柱化促進についてでございます。 道路の無電柱化の促進は、災害時の電柱倒壊等による交通障害を防ぎ、避難経路や緊急物資輸送路の機能を確保するために有効であると認識しております。現在、国では、津波避難時の重要避難経路であり緊急輸送道路にも指定されております一般国道44号において、平成27年度から無電柱化の事業に着手し、調査が進められております。 無電柱化の整備を行うには、電線管理者や地域との調整が必要でございまして、多くの時間と費用が必要となるなど、現状においては市道の避難経路での無電柱化には多くの課題がありますが、今後の国の支援や制度の動向を注視してまいりたいと考えております。 続きまして、公園のLED化でございまして、1点目の、現在の公園における照明灯数及び維持経費等についてでございます。 現在、公園における照明灯は994基設置してございますが、そのうち7割を占める水銀灯250ワットの照明灯が660基あります。この660基の年間にかかる電気料金は1,520万円でございまして、これは電気料金は一括で請求が来ますので、この660基分をワット数で案分して算出してございます。それから、球切れなどによる電球交換等の維持経費につきましては、年間80万円となってございます。これは、年間50から70基交換してございます。 次に、LED電球に交換した場合の工事費概算及び節減経費についてでございますが、水銀灯660基をLED電球に交換した場合の試算についてでありますが、水銀灯250ワット相当に当たるLED70ワットの電球に交換した場合の概算工事費は5,130万円になってございます。 次に、電気料金等の削減額でございますが、9年間で試算をしてございます。これは、先ほど50から70基と申しましたが、660基を年間70基交換した場合おおむね9年になることから、9年で試算をしてございます。LEDに交換しない場合の電気料金及び維持管理費の合計額は1億4,400万円となります。次に、順次LEDに交換していった場合ですが、9年間の工事費及び電気料金を含めた合計額は1億3,800万円となりまして、この時点で600万円の節減効果が出てくる結果となります。 なお、9年目以降の電気料金のみの効果でありますが、維持管理費を考慮しないで考えた場合に年間約1,000万円の削減効果が見込める試算結果となってございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 消防長。 ◎消防長(長谷川栄一) (登壇) 私からは、消防団員確保における機能別消防団の導入についてご答弁申し上げます。 ただいまご例示をいただきました東松島市の件につきましては、その有効性を十分認識しているところでございます。したがいまして、釧路市消防団にとってどのような形が望ましいか、さまざまな角度から消防団幹部としっかり研究してまいりたいと、このように考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 松橋尚文議員。 ◆15番(松橋尚文議員) (登壇) 2回目の質問をさせていただきます。それぞれ答弁いただきありがとうございます。 まず、防災対策についてでありますけども、やはり記録的な台風だったわけでありますね。今後も同様な、またことし以上の降雨、暴風も考えられるということから、しっかりと対策を今から講じていく必要があるというふうに思います。 この8月の台風の影響で、災害対策に当たられた職員の方々、私もすぐ近くで見てきましたけども、本当に昼も夜も関係なく現場で警戒に当たられ、また避難所で対応されていた方も献身的に避難者に寄り添い対応されていましたし、阿寒川あるいは大楽毛川の警戒に当たられていた職員も、雨にぬれながら警戒に汗を流されておりました。市民を代表して、この点について感謝を申し上げる次第でございます。 しかしながら、避難所や河川警戒の現場を見て、まだまだ災害対策本部としての成熟していない状況であるというふうに感じたわけであります。答弁でもありましたとおり、避難準備情報は、避難に時間がかかる、いわゆる要支援者、災害弱者の方々を安全に避難させるための、避難開始する、いわゆるそのスタートの点であります。そういうときに、地域の防災推進協議会、せっかくございます防災推進協議会や地区連合町内会などの連携がされていなかったということは、私はちょっと非常に残念な結果であるというふうに思っております。しっかりとこういうことを踏まえながら、次に向けて対策を講じていただきたいというふうに思います。 岩手県の岩泉町で起こった河川氾濫による痛ましい災害は、これは役場のほうから避難準備情報が発令されていたにもかかわらず、残念ながら多くのとうとき命を失う結果となりました。釧路市の場合、ぎりぎりで阿寒川の河川氾濫は回避できましたけども、私が現場で見る限り、私も大楽毛出身でありますからずっと見てきましたけど、今までに見たことのない増水の仕方でありました。多分、マックスで3.73メートルだというふうに私記憶しておりますけども、非常に危ない状況でありました。 しかし、地域の方々は余り逃げられていない。ちょっと離れたところで、大楽毛の駅前の付近の方々とか南側に住まれている方々が実は避難されている。阿寒川の河口を見に行きましたけども、阿寒川の河口は道路のすぐ近くまで波が打ち寄せている、そういうような状況でありました。見るからに現場は危ない状況であります。 こういう状況が電話で現地から指揮官に入っているんでしょうけども、やっぱりそういうものをしっかりと、現地の状況、そういう危険な状況というのを自分の目で確認をされて、やはり災害対策を講じていただきたいというふうに私は思うわけであります。ぎりぎりで回避されましたけども、万が一起こっていたならば、これは非常に大変な事態になることを申し添えておきます。そういうことを考えたら、3,342世帯6,240人の皆さんに出された避難準備情報発令、これについて、避難所の数を見ても、災害対策本部の認識の甘さが浮き彫りになっているのかなというふうに思います。 いま一度、避難準備情報、それから避難勧告、避難指示、これはどういうものなのか、自分たちはどういうふうに、市民の方々はどういう行動をしなければならないかということをいま一度市民に周知することとともに、地区の防災推進協議会、これは釧路市連合防災推進協議会もありますから、そういうところとの連携をしながら、あるいは釧路市連合町内会と連携をしながら、市民の皆様に広く広報をして認識をしていただく、あるいはそういう訓練等も含めて協議をしていただきたいというふうに思いますが、お答えいただきたいと思います。 消防団員の確保についてですけども、定年により退職される団員さんがおられます。そういう方々とお話しすると、いやいやまだまだ私は元気だから少しでもお手伝いしたいというやはり声も多いわけであります。消防団の幹部になりますと、後継を育てるためにも残留しないでそのまま定年でやめていって、次の方が消防団の中の幹部になっていくというようなことがされます。一般の消防団員だと、後輩育成のために1年2年そのまま定年になっても残って活動される方もいます。 そういう幹部の方が退団された後に、例えば広報の部分でお手伝いいただくだとか、そういうことが可能になってくると思いますので、ぜひ、先ほど答弁ではありましたけども、団本部と協議していただいて、消防団の機能別消防団でありますけども、団員確保に努めていただきたいと思います。こちらは答弁結構であります。 公園のLEDの照明化についてでありますけども、ご答弁いただいた数字を見ると、相当な費用削減額になるというふうに、そういう数字であります。年間1,000万円ぐらいの費用削減効果があると。これはぜひ次年度、来年度、予算組んでいただいて、事業開始を強く求めたいと思いますが、これちょっと市長の答弁を求めたいと思います。 あわせて、公園緑地課以外に所管している緑地もございます。港湾、それから公共施設の駐車場、市営住宅の駐車場などにも同等の照明がついております。そういうのもLED化が今度可能になるということですね。こういうのも含めて、こちらも十分に費用削減効果が見込まれますので、調査検討を進めるべきではないかと思いますが、見解をお聞かせください。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(月田光明) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 松橋議員の第2質問、公園のLED化についてでございます。 先ほど部長のほうからもご答弁させて、大きな効果があるということでございます。私もやはりどうやってランニングというものをいかに圧縮していくかということが重要なことだと、このように考えているところであります。 先ほどご答弁させていただいた効果、そしてまたどのような形でということをしっかりまた予算編成作業などの中に向けて協議をしていきながら考えてまいりたいと、このように考えております。 以上であります。 ○議長(月田光明) 総務部長。 ◎総務部長(岡部義孝) (登壇) 私からは、避難準備情報等々に係る2回目の質問にお答えをさせていただきます。 お尋ねの避難準備情報、実はこれ平成17年に新潟県の水害の際に初めて適用された比較的新しい考え方であります。これが避難勧告、避難指示というふうに段階を踏んで移行していくわけでありますが、したがって、災害が発生しないという可能性も内在をしながら、なお人命を優先させるために発令することに意義があると、このようにも言われてございます。 お話ありました、今回、台風10号で岩手県のグループホームで事故がありました。施設の責任者がこの避難準備情報というものの趣旨を十分承知をしていなかったと、こんな報道もあったところであります。このような点も含めて、私も防災にはやはり情報提供、住民周知、これが非常に大切だなということを改めて感じたところですし、さらには地域との連携ということにも当然に今後も意を用いていかなければならないというふうに思ったところであります。 今回、議員にはSNSを通じてさまざま情報を周知いただき、感謝をするところでありますし、私どもも今後とも市民への情報提供には十分配意をしてまいりたいと、このように考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 次に、18番松永征明議員の発言を許します。 18番松永征明議員。 ◆18番(松永征明議員) (登壇・拍手) 質問に入る前に、今回の台風、大雨で亡くなられた方に改めてご冥福をお祈りを申し上げると同時に、被害に遭われた方々の一刻も早い復旧を心から願っている者の一人であります。 それでは、順次質問をしてまいりたいと思います。 最初に、介護離職ゼロ対策についてお尋ねをいたします。 国は、一億総活躍社会の実現に向けて、介護離職ゼロという目標を掲げました。この介護離職ゼロは、親などの介護のために仕事をやめざるを得なくなる人をゼロにしようという目標であり、安心につながる社会保障の充実を目指すスローガンであります。 現在、全国で、介護による離職者数は年間10万人を超えていると言われております。総務省の平成24年就業構造基本調査で見ると、家族の介護、看護のために前職を離職した者は年間約10万人で、そのうち女性が79%、男性は21%であり、年代別段階で見ると、15歳から39歳が10.6%、40歳から59歳が50.7%、60歳以上が38.7%と、働き盛りの40代、50代が最も多く離職しております。介護者は、とりわけ組織の中心を担う年齢層の人たちで、日本の労働人口が減少していく中、そのような人材を失うことは組織にとっても大きな損失となるわけであります。 今後も高齢者人口の増加とともに、介護保険制度上の要支援、要介護認定者数は増加するものと考えられますし、さらに団塊の世代に突入することでその傾向は続くと考えられますが、このような状況をどのように認識され、介護離職ゼロ対策にどのように取り組まれようとしているのか、また今後の離職者の推移をどのように見通しておられるのか、ご所見を賜りたいと思います。 次に、釧路市牧場の草地管理についてお尋ねをいたします。 釧路酪農は、公共牧場の整備とともに、恵まれた自給飼料基盤を背景に、釧路における重要な産業の一つである酪農、畜産が発展してきたわけであります。しかしながら、釧路市全体の公共牧場は、近年、利用率、利用頭数の減少等により、特に阿寒地区の放牧地はほとんどが利用されていない状況となっております。 このような中、新野、音羽、鶴丘地区の放牧地は、年間300頭近い育成牛が放牧され、公共牧場として一定の成果を上げられているわけでありますが、しかしこの3放牧地も20年以上草地更新が行われておりません。その結果、放牧地は雑草が多く、牧草生産量の低下や牧草の栄養価の低下及び採食性の悪化等が考えられ、決して良好な放牧地とは言えない状況にあります。 採草地はおおむね8年をめどに更新されており、このことを考えても、新野、音羽、鶴丘の3放牧地の更新は速やかに実施すべきと考えますので、現段階でどのように考えておられるのか、明らかにしていただきたいと思います。 また、良質な牧草生産のためには、3年に1回をめどに土壌診断を行い、土壌に合った施肥をする、そのことで土づくり、草づくり、牛づくりができると言われております。新野、音羽、鶴丘の3放牧地はこのような基礎的な管理はされているのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。 次に、阿寒地区の放牧地でありますが、利用しなくなって約10年経過いたしました。その後の活用のあり方については、しばしば話題となるものの、どのような技術的な問題がありどう対応するかについては踏み込んだ検討は余り行われていないような感じがしますが、これまでの検討結果と方向性について明らかにしていただきたいと思います。 次に、阿寒地区の公共施設整備等活用策についてお尋ねをいたします。 1点目は、スポーツ施設の整備についてお尋ねをいたします。 今回のリオ夏季オリンピック競技大会は、我が国のトップレベルの選手が世界の舞台で活躍され、我々に大きな夢と感動を与えてくれたことは、まだ記憶に新しいところであります。スポーツは、市民生活の質的向上やゆとりある生活の観点からも有意義なものであり、特に青少年がスポーツに打ち込むひたむきな姿は市民のスポーツへの関心を高めるものであります。 昨年、阿寒町多目的広場が芝生化されたこともあり、サッカーや野球を中心としたスポーツ交流人口は年間約1万人を超える状況となっております。こうした人方に快適な環境でスポーツを楽しんでいただくためにも、老朽化した施設整備が必要であります。 その一つが、トイレの改修であります。現在設置されているトイレは旧式で、においや使い勝手が悪いことから、ほとんどの子どもたちは近くにあるコンビニのトイレを使用、また、6月に2日間開催された全道高体連サッカー予選時には仮設トイレを設置し対応されている状況であります。 今後も町内外からスポーツ交流人口の増加が見込まれており、さらに各種大会やスポーツ合宿誘致を進めるに当たっても、特にトイレの水洗化等の施設整備が必要と考えますので、ご見解を求めたいと思います。 もう一つは、多目的広場周囲にフェンスがないために、サッカーの練習や大会時にボールが場外へ出てしまうことから、大会や練習等に支障を来すこともあり、多くのサッカー競技者に練習や大会に集中していただくためにも、多目的広場周囲のフェンスの設置が必要かと考えますので、ご見解を求めたいと思います。 次に2点目は、郷土資料展示と活用のあり方についてお尋ねをいたします。 阿寒町の郷土資料は、旧木彫センターを活用し資料を展示しておりますが、展示というより置いてあるという感じであります。見ていただくという感じでもありません。多くの先人が阿寒の風土の中で歴史を築いてきた足跡がわかる貴重な資料であり、このような資料を見ることは、長年にわたって郷土をつくり上げてきた伝統や文化を知り、先人や高齢者の苦労と努力を知ることで先人への感謝が生まれ、郷土に対する誇り、郷土愛が高まってくるのではないでしょうか。 今、郷土意識が希薄化している傾向にあり、このような貴重な資料を多くの方々に見ていただくことで、阿寒町の歴史や文化を後世に伝えていくことができると思います。先人が残してくれた貴重な資料の活用や展示、保管を今後どのように考えておられるか、ご見解をお示しください。 3点目は、阿寒町公民館の施設管理のあり方についてお尋ねをいたします。 公民館は、地域住民にとって心のよりどころであります。多くの方々が利用する場でもあり、開設当初は公民館横の花壇にも花が植えられ、あずまやに腰をおろす人の姿が見られました。 しかし、ここ数年、花壇に黒いビニールシートがかけられたままとなっておりますが、何か意味があるのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。 4点目は、旧阿寒町総合福祉センター跡地についてお尋ねをいたします。 現在、更地に向けて建物の取り壊しが進んでおりますが、多くの住民から、跡地を市民の広場として残しては、またスーパーの出店のため、ある大手スーパーとの間で話が進んでいるのではないかという話が聞かれます。 跡地の活用についてどのように考えておられるのか、明らかにしていただきたいと思います。 以上で1回目の質問を終わります。  (18番 松永征明議員 質問席に着席) ○議長(月田光明) 理事者の答弁を求めます。 市長。 ◎市長(蝦名大也) (登壇) 市政進クラブ松永征明議員の一般質問にお答えいたします。 私からは、介護離職ゼロ対策、介護離職者の状況に対する認識とその対策、今後の見通しについてお答えさせていただきます。 高齢者人口の増加に伴い、介護保険制度上の要介護者は増加しており、今後、団塊世代が70歳代に突入することにより、さらに家族の介護、看護を行う人がふえることが見込まれるところでございます。このような状況は、ご質問のとおり、介護者はとりわけ働き盛りの世代で、企業の中核を担う働き手であることが多いことから、経験を積んだ人材が仕事と介護の両立に悩み離職してしまうことは、ご本人はもちろんのこと、企業にとっても、また地域にとっても大きな損失であると、このように認識をしてございます。 このため、国では、介護離職ゼロという目標を掲げ、介護施設整備や介護サービスの充実とともに、仕事と介護の両立に関する取り組みを行った事業者への助成や介護休業給付の給付率引き上げなど、介護休業、介護休暇を取得しやすい職場環境の整備に向けた支援を充実させており、市といたしましても、これら仕事と介護の両立に向けた国の支援などを引き続き事業者に周知し、職場環境の整備に向けた取り組みを後押ししてまいりたいと考えてございます。 また、介護による今後の離職者の見通しについてのお尋ねにつきましては、これは現段階では見通せないものの、現在、国におきまして介護離職ゼロに向けての取り組みを進めていることから、改善を期待をするところでございます。 私からは以上であります。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) (登壇) 私からは、釧路市牧場の草地管理等についてのお尋ねにお答えをさせていただきます。 最初に、草地の更新についてどのように考えているかというお尋ねでございます。 公共牧場における草地の更新につきましては、良質な牧草を生産することにより健康な牛を育成し、農家の経営の安定化に結びつく、大変重要なことであると認識をしてございます。 議員ご指摘の新野牧場や音羽牧場につきましては、泥炭土壌による排水不良地もありますことから、整備の必要性を感じており、限られた予算内ではありますけれども、市営牧場のトラクターを使用した整備や関係機関の助言を得ながら肥培管理を行っております。このほか、補助事業の導入による根本的な整備についても現在検討を始めているところでございます。 市といたしましては、引き続き、農業者や農業関係団体のご意見を伺いながら、牧場の機能の回復、向上、これに向けて取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 続きまして、土壌診断を行って基礎的管理等々は行われているんだろうかということのお尋ねでございます。 釧路市牧場の土壌診断におきましては、利用度の高い新野牧区におきましては5カ所程度、また音羽牧区のほうでは1カ所、毎年実施をしてございます。全体的な傾向といたしましては、泥炭地であることも含めて、pHがやや酸性であるということ、また窒素、リン酸等は充足しておりますが、カリ分がやや欠乏しているというような状況でございます。 市といたしましては、この診断結果等を踏まえながら肥料や土壌改良材を選定しておりまして、今後もこの基礎的な資料でございます土壌診断というものを継続しながら、よりよい草地づくりに努めてまいりたいというふうに考えてございます。 続きまして、阿寒地区の牧場に対する管理のやり方の検討状況ということでございます。 阿寒地区の牧場につきましては、利用農家や農業団体、また関係機関のご意見や要望を聞きながら、利用度の高い釧路地区の牧場を中心とした形で統合し、平成22年度には現在の市直営の運営形態として、急傾斜地や遠隔地にある地区以外については、冬季舎飼いのほか、放牧地や採草地として活用するなど、運営の全体の効率化を図ってきたところでございます。 市といたしましては、必要な整備を図るとともに、農業関係団体のご意見を伺いながら、阿寒牧場等の機能等についても含めて機能を維持してまいりたいというふうに考えているところでございます。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 阿寒町行政センター長。
    ◎阿寒町行政センター長(古川幸男) (登壇) 私からは、旧阿寒町総合福祉センター跡地の活用についてお答えさせていただきます。 旧阿寒町総合福祉センター解体後の跡地利用につきましては、阿寒町行政センターと隣接していることから、一義的には一体的に管理し、阿寒ふるさとまつりなどの地域イベントの開催に有効活用するとともに、臨時的な対応といたしましては、ドクターヘリの緊急時の発着場としての活用なども想定している旨を、本年2月議会において松永議員からの一般質問にご答弁させていただいているところでございます。 この2月議会後の本年3月末に、阿寒本町地区の生鮮食料品店1店が閉店し、地域の商業環境が大きく変化していることに加え、今後、店主の高齢化や後継者不足などにより既存商店の減少も想定され、地域での買い物が困難となる不安のある状況となっているところでございます。市といたしましては、地元商店街のあり方を初め、ここ一、二年で買い物困難を招くことのないよう、また5年、10年先を見据えたときに商店を確保する手だてを見出すことも重要な課題であると考えてございます。 いずれにいたしましても、現時点では、当該公共施設用地としての具体的な活用の計画を持っておりませんことから、地域の振興を図る上で、これらのことも含めて、地域の皆さんの意見も聞きながら、総合的に活用の方向性について検討してまいりたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(月田光明) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) (登壇) 私からは、阿寒地区の公共施設整備と活用策についてご答弁申し上げます。 まず、多目的広場のトイレの改修についてでございます。 阿寒町総合運動公園のトイレの現状につきましては十分認識しており、老朽化により屋根等も破損していることから、全面的な改修が必要と考えております。改修する場合、現在地は下水管の勾配をとることが困難な状況にあることから、近隣への移転や、浄化槽など下水道以外の処理方法もあわせ、どのような手法が可能か調査を行っているところでございます。 続きまして、サッカー場へのフェンスの設置についてでございます。 現在サッカー競技を行っているグラウンドは、ソフトボールやサッカー等を行う多目的広場として整備されたものであり、サッカー競技のためのフェンスは整備されていない状況にあります。こうした中、昨年、芝生が整備されたことにより、サッカーの利用が高まってきたことから、サッカー協会からもご要望をいただいており、他の競技団体のご意見も伺いながら、どのようなフェンスがよいのか調査してまいりたいと考えております。 続きまして、郷土資料の展示と活用についてでございます。 現在、阿寒地区の郷土資料を保管している郷土資料収蔵室は、旧阿寒町時代に木彫品開発センターに郷土資料を収蔵することとなり、その際に、地域の子どもたち等の希望があれば公開するということで整備され、現在に至っております。運営に当たっては、公民館の歴史講座の受講生が展示物の解説をするなど、地域と協働で取り組んでおり、小学校の郷土学習やお盆時期の一般開放などを行っております。 収蔵している郷土資料は、整理分類されて保管されていることから、適正な維持管理に努めるとともに、今後は、施設のPRを図り、一般開放の回数の増加についても検討してまいりたいと考えております。 次に、公民館の花壇についてでございます。 公民館横の花壇は、ツツジが植えられておりましたが、年々枯れてきたことから、昨年、枯れたツツジを撤去し、除草シートをかけているものでございます。今後は、ツツジが枯れた原因を調査するとともに、ツツジを植え直すのがよいのか、または花を植えるのがよいのかなど、管理面も考えながら鋭意検討してまいりたいと考えております。 私からは以上でございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 最初に、介護離職ゼロ対策についてお尋ねをいたします。 先ほど市長のほうから、その見通しは見通せないというお話、そしてまた介護離職ゼロ対策については国の政策にのっとって進めていきたい、こんなような答弁があったかと思いますが、そこでお尋ねをしたいと思いますが、現在、釧路市における介護離職者数や介護をしながら働いている数、年代や性別、介護期間などの現状、そうした現状を調査されているのか、わかっていればお答えをいただきたいと思います。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 釧路市における介護の離職の状況というお尋ねでございます。 市内における介護を理由とした離職の状況につきましては、離職票を取り扱うハローワーク釧路さんに確認をしておりますけれども、現時点では私どものこの地域での統計というのはとられていないということでございます。私どもも、市として特別に調査をしているということではございません。 その中でお聞きしている範囲では、介護による離職というものは一定数いらっしゃるというふうにはお伺いしているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 調査はしていないということですけども、今後も調査はする必要はない、しない、そういう考え方でよろしいですか。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 介護離職に伴う影響というのが、先ほど市長からもご発言ありましたとおり、相当大きなものであるという認識は私どもも持っております。そんな中で、どんな調査かという形についてのことは私どもも今後考えていく必要はあるかなと思ってございますが、現状では、国のこの調査等を見ながら私どもとしてもしっかり考えていくということでございます。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 関連してちょっとお答えさせていただきますが、福祉部サイドのほうといたしましては、現在、厚生労働省のほうで第7期の策定に向けまして、介護する家族の勤労継続への支援に効果的な介護サービスのあり方を的確に把握するための調査手法、それを検討しているところでございまして、今後、秋ごろまでに調査票が示されるということになってございまして、それらの内容を見て、介護側として調査をどのようにしていけるのか、国のそういった内容を見させていただきながら、対応できる範囲で対応していきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) そうなんですね。今部長のおっしゃるように、厚生労働省ではこう言っているんですね。地域ごとに決める介護サービスの計画に在宅の介護する家族の意向を反映した仕組みをつくりたい。それで、どういう家族で、勤務状態がどうで、それによってやめた人がいるかいないか、そういうものを調査してくださいよというのが厚生労働省の狙いでもあり、最後に部長の言ったように、この調査は7期の介護計画に大変重要なものだと厚生労働省では言っております。 ですから、ぜひ調査する方向で私は検討に入ったらいかがかと思いますので、もう一度ご見解をお示しをいただきたいと。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) まだ今現在、内容が示されておりませんので、はっきりこの段階で明言はできませんが、今議員がおっしゃられたとおり、第7期に向けて重要な指標の一つになるものと考えてございますので、そういった形での対応についてしっかりと検討してまいりたいと考えてございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) ひとつよろしくお願いをいたします。 先ほど、介護離職者の数や性別、年代はまだ調査をしていないということでありますから、恐らくこれもわかんないんだろうと思いますけども、今、釧路市の介護休業制度の利用者はどのくらいいるのかな、そういうのがもしわかれば教えていただきたいと思いますし、また育児休業制度と比べて認知どうもされていない、周知が徹底されていないのではないのかという話もございます。そうした中で、この制度の認知度、この程度はどの程度だとお考えか、ご見解を示していただきたい。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 介護休業制度の利用者の認知度等についてということでございますが、市内の事業所において、先ほどと同じでございますが、私ども直接の調査としてございませんので、この利用者や制度の認知度についての具体的なものについては把握してございませんが、国の調査によりますと、介護休業や介護休暇等の認知度は決して高くはないという結果が出てございますので、我が市におきましても残念ながら同様の結果ではないかなと思ってございます。育児休業と比べてということでございますけれども、同じように低いものがあるのかなというふうに承知してございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) そういうことで、今の制度を周知徹底させなければなかなか介護離職ゼロ対策というのは成り立たないんではないかと、こういうことで、今、これは福岡市の例でありますが、各企業への介護休業制度の情報提供や研修会等を実施して介護休業制度の周知徹底を図っている、こういう市もあるわけであります。介護離職ゼロに向けては、介護休業制度の周知徹底が一番鍵を握ると言われておりますので、釧路市としてもこうした窓口を開設する、そういう考えはないのかどうか、お聞きします。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 厚生労働省によりますと、介護離職、この理由の中には、仕事と介護の両立が大変難しい職場であったとか、自身の心身の健康状態がなかなかよくならなくて悪くなってしまった、またそういうようなこともございますし、介護サービス自体の内容の存在、内容、こういったものを十分知らなかったというようなことも示されているところでございまして、こういった状況を少しでも解消していくという観点からは、相談窓口を周知していくということで、介護に関する情報を提供していくということは大事なことだと思ってございます。 釧路市、現在におきましては雇用労働相談所を開設してございまして、介護に伴うことだけになりませんけれども、休業や離職などを含めたさまざまな労働に関する相談というのを受けてございます。こういったこともしっかり周知に努めていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) しっかりした対応を求めたいと思います。 それで、2017年1月から、家族の介護をしている人に残業を免除する、こういう制度を厚生労働省でつくられたわけでありますが、この一環として、介護離職ゼロを目指す、これは働き方改革の一環でもあると言われております。 さて、この制度が来年の1月から施行されるわけでありますが、市役所としてのこれに対する取り組みはどう考えておられるのか、お示しをいただきたいと。 ○議長(月田光明) 総務部長。 ◎総務部長(岡部義孝) その制度は、いわゆる育児・介護休業法の来年の一部改正によるものというふうに認識をしてございますが、基本的には法改正そのものは企業、民間で働く方々を対象としてございます。ただ、先月、人事院勧告の中にもこの法改正と同様の内容が盛り込まれておりますし、国家公務員がまず制度改正を行っていく予定です。それに準じて、地方においても同様の対応をする流れが1つございますんで、釧路市役所もそういった考え方に基づいてこの制度をしっかりと運用してまいりたい、このように考えております。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) この制度はなかなか厳しい制度で、ご承知のとおり、企業はこの制度に従わなければ企業名を公表する、それと就業規則にこれを明記をしなさい、こういういろいろな制約がここにあるわけでありますが、私は、先ほどから質問している相談窓口を開設してほしいというのは、こうした厳しい制度をしっかり釧路の企業も釧路市もひっくるめて対応していく、そのためにもぜひこういう相談窓口を開設をしてほしいということを先ほどから申し上げているわけであります。 もう一度、この開設に当たっての考え方、しっかりとした考え方を求めたいと思います。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 制度がしっかりと周知がされ切れていないということでございますので、こういった法改正の内容やこういった相談を受ける場所、そういったものをしっかりと持っていくということは大事な観点だと思ってございます。庁内の関係部署ともしっかり調整しながら取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) よろしくお願いをいたします。 ちなみに、介護離職ゼロに向けては、求められている介護サービス、この提供する人材が非常に重要だと言われておりますが、釧路市全体の介護職員の充足率といいますかね、これはどのようになっているのか、お示しいただきたい。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 市内の介護事業所におきましてはということになろうかと思いますが、国の省令等で定められております人員基準は満たしているわけなんですが、やはりそれぞれの事業所ごとに質の高い介護や従業員の負担軽減など、そういったことのためにさらに人員をふやすことを希望している事業所がかなり多く見られるということで、依然としてやはりハローワークのほうに求人の情報が来ているという観点でいきますと、まだまだ不足しているという状況にあるものというふうに認識をしているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 今、団塊の世代が75歳になるのは2025年だと言われています。そのときに、全国では約38万人の介護職員が不足するという推計がなされております。恐らく釧路市もそういうことで、間違いなく不足してくるんだろうと思います。 その不足のそうした対応の一環として、介護ロボットの導入事業というものがありますが、今回の定例会の補正で、介護ロボット導入促進事業補助金として648万6,000円が計上されております。釧路市の介護事業もいよいよロボットの時代が来たのかなと、そんなような感じもしないわけではありません。 今回、何事業所で何台導入されたのか、お示しをいただきたい。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 今回の9月定例会に補正提案をしてございます648万6,000円の内訳ということになろうかと思いますが、導入するロボット等の内容ということで、腰の負担を軽減するパワースーツと呼ばれるロボットがあるんですが、そちらは3事業所で5台となっているところでございます。そのほか、入居者の状況を離れた場所で確認できる見守りシステム、こちらのほうが4事業所で4セット、23人分の見守りができるということでございまして、これら合わせますと7事業所で9台という補正の内容になっているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 今後、介護サービスを提供する人材が不足する、こういう中で、各事業所とも今後ロボットの導入というものがだんだん不可欠になってくるのかなあと、こう思っております。 いろいろと言ったら語弊がありますけども、ほかの市町村でもこういう例がありますが、このロボットの導入に対して市独自の補助制度を設けているところがございますが、釧路市としては、こうしたふえていくであろうロボットの導入に対しての補助制度というものをこれから検討する考えがあるかどうか、お聞かせいただきたい。 ○議長(月田光明) 福祉部長。 ◎福祉部長(土屋敬視) 現在、国のほうでは、今年度2次補正予算案におきまして、厚生労働省のほうでは介護ロボットの導入支援等として4億円の予算を計上しているところでございまして、私どもとしましては、まずそれらの活用をしっかりと各事業所のほうに周知をしたりしながら、国に対して要望などをしていきたいというふうに考えているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 今いろいろ質問をさせていただきましたが、まだ国の制度がしっかりできていない、市の対応もそれを待ってということで、しっかりした答えがいただけなかったわけでありますが、私は介護離職ゼロ対策に向けて最後に質問をさせていただきたいと思いますが、この介護離職問題はなかなか避けて通れない問題であります。介護が必要な方のピークは2025年、先ほども申し上げましたが、さらにふえていく要素は客観的に見ても大であり、だからこそ政府はゼロ対策を打ち出したわけであります。釧路市も、何の手だてもしなければ、今後、介護による離職者がふえていくことが考えられますし、求められる介護サービスを提供するための施設や人材育成、こういったものをしっかりと対応を講じなければ、介護離職ゼロを確かなものにしていくことはできないのではないだろうか、こう思っております。 もう一つは、昨日もこの会場で議論がありました企業の人材不足、これは大きな問題になっているからこそ、この介護離職ゼロという対策を打ち出したわけであります。どうか釧路市においても、こうした問題の解決のためにしっかりとした対応を最後に市長に求めたいと思います。 ○議長(月田光明) 市長。 ◎市長(蝦名大也) まさしくさまざまなことを行っていくのにもやはり人材というのが一番重要な部分でございます。介護離職ゼロに向けてでございます。来年度に行います第7期計画、この策定、ここに当たりましては、各種調査、こういったものの結果というものを勘案していきながら、そして基本的なベースでございます給付と負担のバランス、こういったものも勘案していきながら、そしてまた必要な介護サービス、この基盤の整備、ここを検討していくと同時に、今もお話ございました、現在実施中の、働きながら介護の資格を取得できる介護人材確保育成支援事業など、こういった意味で人材確保、ここに向けた事業の実施などについても十分に検討してまいりたいと、このように考えております。 やっぱり人材というのは本当に重要な部分でありますので、もちろん先ほど来の補助的なロボットというのもありますけど、まずしっかりと人材を確保していくというところに努力をしていきたい、このように考えております。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) それでは次に、牧場関係について質問をさせていただきたいと思いますが、今この釧路市の新野や音羽、こういう関係の牧場、合わせて341.9ヘクタールとなっておりますが、実際にそのうち放牧地としては何ヘクタール使用されているのでしょうか。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 現在は、放牧の関係では約300ヘクタールぐらいでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) これは今300ヘクタールぐらいというお話でありますが、今、二百数十頭の放牧牛がいるわけで、これをしっかりよい草をつくって管理をすることによって、試験場に尋ねてみますと、大体1頭当たり30アールあれば大体間に合うと言われております。計算すればすぐわかりますけども、非常に草地の状況が悪いために、かなり広大な面積に牛を放さなければならないという状況になっているんです。 私も8月の上旬に実際に牧場へ行って、1時間ぐらい黙って見てまいりました。雑草が伸び放題、八千草は伸び放題。牛はどうするかというと、それを避けて、いい草だけをよって食べている。ですから、牛が少なくても大きな面積が必要なわけです。莫大な経費をそこに投げていると言ったら怒られますけども、本当は半分の面積でいいところを、全部の面積を使わなければならない。そうすることによって、管理費や肥料、そういったものも無駄なものをやって、その雑草にそうした栄養分をあげて、その雑草は最終的に投げている、非常に残念なことでありますので、先ほど部長がおっしゃったように、その補助事業をひっくるめて今検討をしている、こういうことでありますから、これは早ければ早いほどいいわけで、どのぐらいの期間といいますか、あと1年ぐらい、あと2年ぐらいには手をかける、そういう考えなのかどうか、お聞かせいただきたい。 ○議長(月田光明) 産業振興部長。 ◎産業振興部長(秋里喜久治) 現在の釧路市牧場の放牧地の状況というものは大変やはり課題があるものだということは議員ご指摘のとおりだというふうに思ってございます。それゆえ、我々所管しております産業振興部といたしましても、この放牧地の抜本的な改善策について、今、下調べを始めたところでございます。 そういう意味では、根釧酪農ビジョンにもございますけれども、草地更新というのは非常に大事な肝であります。このことがしっかり行われなければ、これは農家経営にもプラスの影響にはなりませんので、極力早く草地というものの更新ができるように、我々も十分調査をし、庁内でも議論を深めていきたいというふうに考えてございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 今の部長の言葉は期待をいたしたいと思います。早いうちにしてください。 最近、釧路の酪農も、高泌乳牛育成農家、高泌乳牛は9,000キロ、1年に1万キロを搾る牛ですけども、こうした牛をしっかりと育てるのには、やっぱりいい草を十分に食べさせて、そして基礎となる素牛をつくっていく、これが市営牧場の使命であろうし、そのことによって農家や畜産、酪農家に大きな経済効果をもたらすものだろうと思っておりますので、ぜひ1年でも半年でも早くできるように検討をしていただきたいと思います。これは答えは要りません。 次いいですか。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 次に、こっちのほう行きます。 施設整備の関係で、部長のほうから、トイレの今の現在のところではなかなか土地も低いところにあって流れも余りよくないということで、新たに検討をするというふうな答えであったかと思いますけども、違うんですか。 ○議長(月田光明) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 下水道の勾配がなかなかとれないために、移設、または現在地であれば浄化槽という手法もありますので、そういうことも含めて調査を進めているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) それは今調査をしているということは、あの近くで調査をして、実際に今子どもたちはああいう、見てわかっていると思うけども、ああいうトイレは見たこともないんですよ、子どもたちは。みんな、座ったら水がジャーッと流れていくトイレしか使ったことないから、恐ろしがって使わない。しかし、どんどんスポーツ人口は交流し、また来年もある大学のサッカー部が阿寒町で合宿をしたいというふうな申し込みもあるようでありますから、このトイレの改修については来年度早急に対策を講じていただきたいと思いますが、その辺の答えをいただきたいと。 ○議長(月田光明) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 先ほど申しましたように、トイレの便器回りのほかにも、屋根等も傷んでいて、全面的な改修が必要となりますと、改修費も大きなものとなりますことから、私どもといたしましては、それに対する財源が何かないのかとか調査いたしまして、その上で予算編成において協議してまいりたいと思います。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 事情はよく知っているんだろうと思いますので、地元のスポーツ関係者は、なるべく早くということは、3年も4年も後じゃなくて、来年でも早急に整備をしてほしいというのが率直なお願いでありますので、その辺を十分考慮して対応していただきたいと思いますが、もう一度お答えいただけますか。 ○議長(月田光明) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 私ども、利用者の方に大変な不便をかけていることは重々承知しております。その上で、鋭意整備に向けて進めてまいりたいと思います。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) よろしくお願いします。 それで次に、センター長にちょっとお伺いをいたしますが、先ほど、跡地についてはまだそう深くは考えていないと、こういうことでありますが、いずれにしてもこの跡地の活用というのは、今取り壊しが始まったから、特にあの地域の人方は、おいあそこに何が建つんだ、あそこどうするんだというような声も非常にあるわけで、これなるべく早い時期に活用方法をきちっと決めていただきたいなと思いますが、どうですか。地域協議会なんかもありますので、そういうところと話しして、2年後にはこうしたいとか3年後にはこうしたいとか、そういう考え方でもいいから、きちっと示していただければと、こう思いますが、いかがですか。 ○議長(月田光明) 阿寒町行政センター長。 ◎阿寒町行政センター長(古川幸男) 今、解体工事がまさに行われることから、今議員ご指摘のとおり、地域では臆測というんですか、いろんなお話が出ていることは事実でございます。私が知らないようなお話までいろんなことが出てきて、本当にどうなるんだということが出ているというのは1つございます。 そういった中で、せんだって議員にもいろいろとかかわっていただく中で阿寒ふるさとまつりが実施される中で、いろんな形の中で、やはりあれだけ多くの方がお集まりいただいた中で、もうちょっと広く使えたらいいなという意味合いもございまして、2月定例会でも、イベント等の中で広く地域の方に使っていただけるエリアにしたいなというのが今のところ1つ有効活用という形で考えているところでございます。 そういった問題とは別に、その地域の商店が一部閉鎖したことから、どうなんだといういろんなご意見も出ていることも事実です。事実、小さなお店のホームセンターの小型版のお店が、新年度予算を見たときに、ここ壊すんだねという形の中でご照会を受ける形でお会いした事実はございます。ですけど、そこと、そこのお店を出店するに当たってどうだというお話だとかは一切してございません。 ですから、まずはそこの跡活用という問題を議員もご提示いただいた、せんだって実は地域の連合町内会のそれぞれの会長さんを集める形の中で意見交換をしたり、商工会の商業部会で地域の皆さんは今どのようなお考えでこの地域のお店のことを考えているんですかということを個別に今開催しているところです。そこを、私たち行政センターとしては、そのことを集約して、まず一義的には阿寒本町地区の皆さんがどうしたらいいのかというところをしっかり意見交換していく中で、今後の方向性を出していきたいなと考えているところでございます。 ○議長(月田光明) 松永議員。 ◆18番(松永征明議員) 時間もなくなってまいりましたが、公民館の関係で花壇の活用についてお尋ねをしたいと思いますが、今、黒いビニールシート、あれは私も見てきたけれども、結構強い、10年ぐらいは大丈夫でねえかなと思うぐらいの丈夫なシートなんですね。あのままかけといても十分だと思いますけども、非常にあの地域の人方にしてみれば、あそこが花壇があってあずまやがあって、公民館ですからいろいろな人が来る、ああいう状況はいかがなものですかね、こういう質問であります。 すぐにあれは撤去をして花壇にするか、花壇が必要でなければ壊して駐車場にするとか、いろいろな知恵を出すべきと思いますので、もう一度あそこの花壇の活用についてご見解をいただきたいと。 ○議長(月田光明) 生涯学習部長。 ◎生涯学習部長(藤澤隆司) 私も、あの現状でいいとは思っておりません。ただし、非常に大きな花壇でありまして、あそこをどういうふうに活用するのか、例えば花を植えた場合のその後の管理面をどうするのか、そういうことも含めて、地域の方の憩いの場となるようにどういう方法がいいのか検討してまいりたいと思います。その場合におきましては、例えば花壇にするんであれば、その管理において地域の方の協力が得られないのかなど、さまざまな面も一緒に考えながら検討してまいりたいと思います。  (18番松永征明議員「時間がありませんので後でゆっくりと。じゃあ、これで質問を終わります。ありがとうございました」と呼び、議席に着席) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ △散会宣告 ○議長(月田光明) 本日はこれをもって散会いたします。             午後4時38分散会 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